北京
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5月1日 CRI日本語部からの眺め
日本も中国も五連休の真っ最中です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。中国ではこの連休は、2億6500万人の大移動になると見込まれています。
4月30日に開幕した「アート北京博覧会」は5月3日に閉幕しました。主催者側の発表では、9割の画廊に成約があり、取引の最高値は1600万元(約2億7千万円)でした。コロナ禍の影響で、2年ぶりに開かれた今回のアートフェアの内覧会での感想をご紹介します。このほかの番組のメニューは以下です。
【つばめの目】
「新疆綿=強制労働」の茶番劇に幕引きを
【旬な話題】
中日韓マッチング協力発展in山東
中国、宇宙ステーションの中核施設「天和」打ち上げ
世界初の埋込磁石式インダクタ形リニアモータ 中国で公開
「2021年アート北京」の入り口
「2021年アート北京」、会場の様子
2021年5月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(86歳)
詩の最後の一句「疑是武陵原」がこの印を刻す決め手になりました。印文は「草(艸)」と「花(華)」の、文字の形の対比を狙って選びました。武陵源には思い出がいっぱいです。機会があれば再訪したいですね。
卽事
王安石
徑暖草如積 山晴花更繁
縱橫一川水 高下數家村
靜憩鷄鳴午 荒尋犬吠昏
歸來向人説 疑是武陵原
径(こみち)暖かくして 草 積むが如く 山 晴れて 花 更に繁し
縦橫 一川(いっせん)の水 高下(こうげ)数家(すうか)の村
静かに憩えば 鶏 午(ひる)に鳴き 荒尋(こうじん)すれば 犬 昏に吠ゆ
帰来して 人に向かいて説く 疑うらくば 是 武陵原(ぶりょうげん)
詩の内容は、「小道は暖かく、草むらはこんもりと積み重なったようだ。山は晴れわたり、花はいっそう咲き誇っている。一すじの川が縱橫に曲がりくねって流れ、山の高い所、低い所に、数軒の家が見える。昼さがり、静かに休息していると、どこからか鶏の声、夕方、小暗く寂しい所を散策していると、犬の遠吠え。帰宅してから家人に言った、わしが見たのは、武陵桃源だったのかもしれない、と。」と言ったところです。
2000年10月、湖南省桃源県で友達の結婚式がありました。結婚式に参加したのは、大学を出たばかりの新婦の友人、中国の若者5人と、日本から新郎の友達として、留学を共にしたぼくの6人です。式の前日の9月30日、2人の友達との3人で、中国四大書院の一つ長沙市にある嶽麓書院(湖南大学の前身の一つで、現在も湖南大学が管理している)を訪れました。長さ1,250mの橘子洲大橋(当時は湘江大橋または湘江一橋と呼ばれていた)を渡るのは有料でした。来月から無料になるのに残念ねと、土地の人に言われました。
結婚式が終わって、折角の機会だからと6人で武陵源の中の張家界森林公園を訪れました。今月から入山料が2倍になったんだ、残念だったねと、係の人がいいました。
10月とはいえ山を歩くと暑く、少女が売る、谷川の水で冷やした寒天は喉に冷たく、一段と美味しく感じました。
余談:2007年、張家界から常徳へバスで向かった時、張家界のホテルで服務員から声をかけられました。あなたは7年前、張家界に来ましたね、覚えていますよ。嗚呼、何ということでしょう。まさに感動です!
北京スケッチ/景山公園のボタン(4月30日 平文智撮影)
お便り、ありがとう♪
★名古屋市のゲンさん
●斎鵬さん、山東省の「中日韓マッチング協力発展in山東省」の取材お疲れさまでした。寝る暇を惜しんで記事や動画を作っていらしたとは、本当に大変だったのですね。私は、CRIの記事をいつも見ている日本メディアの記者の話等、こぼれ話的な斎鵬さんのお話にとても惹かれました。とくに、すごい勢いで新しい言葉が生れ、使われているので、自国ではどう訳せばいいのかという問題は一般人の私でさえ、CRIのニュースやインタビューの言葉がすぐ理解できずに戸惑うことがあるので、ジャーナリストの皆さんのご苦労がしのばれました。
「中米の情勢不安定のなか」「対米けん制の狙い」などの日本のニュースの見出しの言葉に「一言多い…」と王さんが言ってましたが、あまりに率直な言葉で親近感がわきました(笑)。お互いに自分の言葉で語り合えることこそ、行事継続のための最も大切なことだと思いました。
●アート北京博覧会は無事終了でしょうか。コロナで相当ご苦労されての催しだったと察しますが、教育が大切だということ、人類共通の言語だと言われるアートは、真心と誠実さをベースにしなければならないこと等、董チーフディレクターの真摯な想いが伝わってきました。私は中国の山村の暮らしや料理のYoutubeをよく見ます。美しいし、これぞアートだとさえ思います。過去や自然からの宝物を発見し、新しいものを育てていくのは、人類共通の幸せかも知れませんね。
★宮崎県のD.Dさん(ラジオネーム)
山東省の日中韓イベント、斉鵬さん、睡眠時間を削っての熱心な取材お疲れ様でした!東アジアの3国が協力すれば、経済的にも文化的にも大変大きな力になります。イベントの今後の発展も期待です。小燕さんの感じた、日本メディアの報じ方の違和感は、前の池上彰氏の番組と同じ背景ですね。韓国も一層中国との経済協力を望んでいるのに、アメリカが横槍を入れていると言われています。
CRIインタビューで、中国には西洋へのコンプレックス?があるとの話があり、大国中国にもそんな意識があるのかと思いましたが、それは西洋帝国主義が中国侵略時代に、中国人民に植え付けた意識なのでしょう。しかし、既に欧米崇拝やコンプレックスは過去の遺物ではないでしょうか?今は私達アジアの時代だと思います。過去の被侵略時代を経て、今や世界の大国となった中国はアジアの希望です。今アメリカが意図的に横槍を入れて対立を煽っていますが、中国なしに日本の発展はあり得ないのがリアルな現実だと思いますね。
★東京都の三輪徳尋さん
今回行われた「中日韓マッチング協力発展in山東省」は、日韓への中国の影響力を強めたいなどという不純な目的などを微塵も感じることはありせんでした。純粋に日本と韓国は対中投資の重要な国と認識して頂き、両国とも中国との貿易は活発で、コロナ以前は、ビジネスだけではなく人々の往来も頻繁であっただけではなく、歴史的にも、それぞれの国は儒教文化圏に属し、いずれも儒学の教えを大切にしてきた背景を踏まえて、中国山東省が日韓両国それぞれとの協力政策をすすめ、互いの理解を深める様々な機会を提供していただけたことはとても嬉しいことです。
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