北京
PM2.577
23/19
中日韓3カ国の協力について話し合う「中日韓マッチング協力発展in山東」が25日、山東省済南市で開幕しました。
このイベントは、中国人民対外友好協会と山東省人民政府の共催によるもので、日本と韓国から企業76社、地方自治体31カ所、主要メディア7社の約200人が参加しています。
李幹傑省長
開幕式で挨拶した山東省の李幹傑省長は、「山東省は第一、第二、第三次産業がバランスの取れた発展をしており、農業総生産が1兆元(約16兆円)を超え、中国では唯一、産業部門の全41業種が揃っている省である。昨年、山東省にとって韓国は4番目、日本が5番目の貿易相手となった。今後は日本、韓国輸入博覧会を開催し、越境ECや市場調達といった貿易における新業態を発展させ、より多くの優れた商品が日韓両国へ輸出され、そして日韓両国からの優れた商品の輸入拡大を進めていく」と述べました。
林松添会長
また、中国人民対外友好協会の林松添会長は、「中国には安全性と安定さ、巨大な市場、一流のインフラ、十分かつ高効率で自律的に働く労働力、積極的に役割を果たす政府といった、投資に有利な5つの優位性がある。地域的な包括的経済連携協定(RCEP)の実施を契機に、世界最大の自由貿易エリアの構築を促し、中日韓3カ国が技術開発、ハイエンド製造、省エネ・環境保護、医療・健康、5G、AI、デジタル技術の活用などの分野における互恵協力を深めていく」と語りました。
金慶洙知事
また、山東省と友好提携関係にある韓国慶尚南道(キョンサンナムド)の金慶洙(キム・ギョンス)知事はビデオメッセージを送り、「2021年は中韓文化交流年、2022年は中韓国交30周年になる。慶尚南道と山東省が長きにわたって深めてきた深い相互信頼と友情をもとに、より広い分野における交流と協力を行っていきたい」と述べました。
井川原賢総領事
開幕式の後、日本の井川原賢在青島総領事はイベントの開催意義を高く評価し、「この時期に、また今年、そして来年へと継続していくことで、その本来の意義が生まれてくる。今はまだスタートであり、このスタート地点をしっかりと3カ国がともに確認し合い、一つ一つのイベント、一つ一つの交流を大切にして、今回の意義を実りあるものにしていくことが大事である」と話しました。
開幕式に続き、山東省曲阜市に設置される「中国外国青少年交流基地」の除幕式や中日韓3カ国の協力プロジェクトの調印式、対話会なども行われました。(取材:斉鵬、李陽)