北京
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陝西省南部では古くから伝わってきた風習には、二十四節気の「穀雨」の日に、漢字を発明したとされる伝説上の人物「倉頡(そうけつ)」を祭る習わしがあります。
司会者による倉頡を祀る文章を読み上げるシーン
2021年の「穀雨」にあたる4月20日に、倉頡を祀る式典が渭南市白水県にある「倉頡廟」で執り行われました。
倉頡を謳う歌の出し物
漢字の起源は中国古代の文献では諸説がありますが、中でも一番広く知られているのは倉頡により発明された説です。言い伝えによりますと、倉頡は中国を統治した五帝の最初の帝とされる「黄帝」時代の史官です。彼は当時の先住民の間に伝わっていた文字や記号を収集、整理して、それを使用したうえ、世の中の万物の形をまねて漢字を作り出しました。
渭南市白水県にある「倉頡廟」は倉頡を祀る廟として、2000年余りの歴史があると言われています。廟内には収められている倉頡を祀る歴代の石碑は、漢字の変遷を研究する上での重要な文化財としても知られています。
倉頡廟の様子
今回の祭祀活動に合わせて、海外に住む5歳から12歳までの中国語学習者向けの漢字入門ビデオ教材、「倉頡に漢字を学ぼう」の発表会も行われました。アニメで漢字を教えるこの教材は、中国教育部中外言語交流協力センターと渭南市人民対外友好協会の共同開発によるものです。(閣、Yan)