北京
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この6月に開催される予定の第24回上海国際映画祭。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した名作『無法松の一生』が4K修復版として同映画祭に出品されることが決まりました。
岩下俊作の代表作『富島松五郎伝』を原作に、日本で何度も映画化されてきた『無法松の一生』ですが、今回上海に登場するのは二度目の映画化作品である三船敏郎主演による1958年版で、1943年に伊丹万作の脚色を元に制作を手掛けた稲垣浩監督が自らリメイクしたものです。その後1963年と1965年にも映画化されていますが、1958年版はヴェネチア国際映画祭でグランプリの金獅子賞を受賞しています。
本作が出品されるのは、上海国際映画祭の4K修復部門で、ほかにフランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』三部作や、關錦鵬(スタンリー・クワン)の『ルージュ 胭脂扣』(1987)と『ロアン・リンユィ/阮玲玉』など全8本の名作が上映されることになっています。(ミン・イヒョウ、謙)