北京
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中国共産党の第2次全国代表大会は1922年7月16日から23日まで上海で開かれました。出席した代表は12人、党員195人を代表していました。
大会の主要な内容はレーニンの民族と殖民地問題に関する理論および共産党成立後の中国革命の基本的な問題に対する模索についての宣言でした。宣言は国際情勢と中国社会の半植民地・半封建的な性格について分析し、中国革命の性格、対象、動力を明らかにしました。また、党の最低網領と最高網領を制定して、次のように指摘しています。
当面の中国革命は帝国主義反対・封建主義反対の民主主義革命であり、革命の基本動力はプロレタリア、農民とその他の小ブルジョア階級です。そして、党の最低網領は、内乱を平定し、軍閥を打倒し、国内平和の実現に努め、国際帝国主義の圧迫をはね返し、中華民族の完全な独立を実現することを定めています。
一方、党の最高網領は、プロレタリアを組織し、階級闘争の手段によって、労働者・農民独裁の政治を確立し、私有財産制度を廃止し、徐々に共産主義社会を実現していくことを定めています。
この大会において、中国近代史上初となる帝国主義反対・封建主義反対の民主主義革命網領が明確に打ち出され、中国革命のための方向を指し示しました。大会は、『中国共産党規約』を採択しています。また、大会は、陳独秀、張国燾、蔡和森、高君宇、鄧中夏からなる中央執行委員会を選出し、陳独秀を執行委員会委員長としました。大会は閉会後、『第二回党大会宣言』を発表しました。
しかし、この大会では、民主主義革命の中におけるプロレタリア階級の指導権の問題や、民主主義革命と社会主義革命との関係に対して認識がまだ十分ではありませんでした。また、労農同盟や農民の土地問題を徹底的に解決すること、労農政権を樹立するなどの問題に対しても、認識がない状況にありました。