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「一地一品」シイタケの故郷、湖北省の随県
湖北省の東北部に位置する随州市随県は、伝説上の中国の祖先の1人・炎帝の故郷とされています。また、世界的にも有名な戦国時代の青銅製の編鐘も、ここで発掘されました。
随県は長江流域と淮河流域の交わる所に位置し、穏やかな亜熱帯モンスーン気候に属しており、日照時間が長く、雨量も豊富です。その気候と自然環境は、シイタケ栽培に最適とされています。実際に随県産のシイタケは肉厚で味も香りも良いため、随県は中国食用菌協会から「中国シイタケの故郷」に指定されました。
随県でシイタケ栽培が始まったのは1978年のこと。華中農業大学の楊新美教授が同県を訪れ、農家に科学的なシイタケ栽培技術を教えました。ほどなくして、シイタケ産業はこの土地の基幹産業となりました。現在、随県にはシイタケ産業の関連企業が350社余りあり、大中型取引市場が5カ所あるほか、中国初の省レベルのシイタケ産業技術研究院と、湖北省唯一の食用菌種子検査測定センターが設立されました。現地では30万人以上の農家がシイタケ産業に従事しており、随県産のシイタケは60以上の国と地域に輸出されています。年間の総生産額は200億元(3343億円)を超えました。基本的なシイタケ商品のほか、近年はシイタケ醤(味噌状の調味料)を生産する企業も設立されました。生産された商品の人気は高く、海外にも輸出されています。
詳しい内容については、是非、この時間の番組をお聴きください。(まとめ:任春生)