NATOの劣化ウラン弾15トン、その被害は今なお続く

2021-03-27 14:37  CRI

 米国などが主体の北大西洋条約機構(NATO)は22年前、国連安全保障理事会の承認を得ずにユーゴスラビアを攻撃しました。現地には今も戦争の影が残り、NATOが投下した劣化ウラン弾15トンの被害が続いています。

 セルビアの生物学者であるスタンコビッチ氏は、「ウランの原子核が放射性のものから安定したものになるまでには45億年の非常に長いプロセスが必要になる。これらの放射性物質は細胞の突然変異を引き起こしてしまう」と説明しています。

 終戦後、参戦していたイタリア兵8人がリンパ性白血病で死亡したことを受けて、当時のイタリア国防省調査委員会は「彼らが一斉にリンパ系腫瘍に罹患したのは『異常な偶然』だ」と結論付けました。この事態を受けて、NATOイタリア空軍のパイロットを務めたレジェロ氏は退職し、軍人や警察官のケアを行う団体を立ち上げ、事件の真相究明に乗り出しました。

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 軍隊から退き、軍人と警察官をケアする団体を立ち上げたレジェロ氏

 レジェロ氏は、「兵士たちのがん細胞を電子顕微鏡で観察したところ、複数種類の重金属が発見された。そのうちの一種は特殊な形状の極めて小さなもので、2500度や3000度の高温下で球状になっていた。戦場でこの温度まで達する爆弾は劣化ウラン弾だけだ」と裏付けました。

 2000年3月、コソボ駐在の国連平和維持軍は、「NATOはユーゴスラビアを爆撃した際に3万1000発の劣化ウラン弾を使用した」と明らかにしました。この数は、米国などが湾岸戦争中にイラクで使用した劣化ウラン弾の総量に相当します。

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 NATOの悪行を語る、劣化ウラン弾被害者訴訟弁護団のアレクシッチ弁護士

 劣化ウラン弾被害者訴訟弁護団のアレクシッチ弁護士は、「コソボとメトヒア地域には100以上の投下地点があり、NATOはセルビア南部で2トンの劣化ウラン弾を投下し、コソボとメトヒアでは13トンを使用した。これは、1945年に米国が日本の広島と長崎に投下した原爆被害の1000倍に当たる」と語りました。

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米国人とNATOを批判する、セルビア救急センターのグルイチッチ臨床センター長

 セルビア救急センターのグルイチッチ臨床センター長は、「米国人とNATOは、自分たちがこれほどの有毒物質を残した理由を自覚しているはずだ。ジェノサイドが目的だったとしか考えられない」と述べました。(怡康、謙)

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