北京
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中華“老字号”巡り「福牌阿胶」(後編)
阿胶の名は、山東省済南市平陰県の東阿鎮で最初に作られていたことに由来します。2500年以上の歴史があるとされ、現存する中国最古の薬物専門書『神農本草経』には阿胶は最高級の薬として記載されていますし、明代の李時珍が著した『本草綱目』にも阿胶が高級薬として載っています。明の末期から清の時代初期にかけて、東阿鎮には阿胶の生産会社が10社以上あり、年間生産量が500キログラムを超えていたとの記録もあります。
1950年に全国初の国営阿胶生産工場が設立されました。名前は「平陰阿胶場」で、現在の「山東福胶グループ」の前身です。1996年に東阿鎮は全国で唯一の「中国阿胶の故郷」に指定されました。
やがて、山東福胶グループは近代的な生産・品質管理システムを構築し、今では原料の仕入れから貯蔵、加工、濃縮、乾燥、包装までの49工程がカメラにより可視化されています。同社が生産・販売している「阿胶」の分類は大別すると、のり状、水飴状、顆粒剤、液体状、カプセル、薬用酒の7種類で、商品別では50種類以上あります。そして、海外向けの販売にも積極的に取り組んでいます。詳しい内容についてはこの時間の番組をお聴きください。(まとめ:任春生)