北京
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“中国の森三中”こと賈玲(ジャー・リン)が亡き母への思いを込めて送り出す『你好,李煥英(HI, MOM)』が、前週1位だった『唐人街探案3(Detective Chinatown 3)』に逆転勝ちし、週間トップに君臨。累積興行収入も2週目で『唐人街探案3(Detective Chinatown 3)』を超え、今年の暫定1位に躍り出ました。また、2作品とも40億元(654億円)の大台を突破し、中国映画市場での歴代興行収入ランキングで暫定5位と暫定6位にランクインしています。この記録がどこまで伸びるか注目です。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】你好,李煥英(Hi, Mom)
公開日:2021年2月12日
監督:賈玲(ジャー・リン)
主演:賈玲(ジャー・リン)張小斐(チャン・シャオフェイ)瀋騰(シェン・テン)陳赫(チェン・ハー)魏翔(ウェイ・シャン)
大好評を博している注目のコメディ『你好,李煥英(Hi, Mom)』が公開2週目にして1位をゲット!“中国の森三中”こと賈玲(ジャー・リン)が初めて映画監督に挑戦した本作は監督自身の実体験をもとに、大学に進学したばかりの女の子が40年前にタイムスリップして若かりしころの母親と出会い、仲良くなっていく様子を描いています。
【2位】唐人街探案3(Detective Chinatown 3)
公開日:2020年2月12日
監督:陳思誠(チェン・スーチェン)
主演:劉昊然(リウ・ハオラン)王宝強(ワン・バオチャン)妻夫木聡 トニー・ジャー 長澤まさみ 染谷将太 鈴木保奈美 浅野忠信 三浦友和
今週2位は、日本人役者が多数出演する話題作『唐人街探案3(Detective Chinatown 3)』。本作は2019年に春節映画として大ヒットを記録した中国産探偵映画『唐人街探案2(Detective Chinatown 2)』の続編となるシリーズ第3弾。このシリーズは、世界中のチャイナタウン(=唐人街)を舞台に、劉昊然(リウ・ハオラン)演じる天才青年と、王宝強(ワン・バオチャン)演じる叔父という「ぎこちない」探偵コンビが事件を次々と解決していくもの。2015年のシリーズ第1作はタイ・バンコクが、第2作は米ニューヨークが舞台でしたが、第3弾では待望の日本・東京を舞台にした物語が展開され、前2作で残されていたあの「謎」が遂に明かされることに。そして、最新情報によれば、第4作の制作がすでに始まっており、舞台はロンドンだということです。
【3位】刺殺小説家(Assassin in Red)
公開日:2021年2月12日
監督:路陽(ルー・ヤン)
主演:雷佳音(レイ・ジャーイン)楊幂(ヤン・ミー)董子健(ドン・ズージェン)于和偉(ユー・ハーウェイ)郭京飛(グオ・ジンフェイ)佟麗婭(トン・リーヤー)
双雪涛の短篇小説集『飛行家』に収められた「刺殺小説家」を原案とした同名映画がトップ3をキープ。本作は、誘拐された娘を救うために「小説の世界を通じて現実世界を操っている小説家」がターゲットの奇妙な暗殺ミッションを引き受けることになった父親が大暴れする冒険ファンタジーで、『ブレイド・マスター(原題:繍春刀)』(2014)や『修羅:黒衣の反逆(原題:繍春刀II)』(2017)、『金剛川(Jingang Chuan)』(2020)などの路陽(ルー・ヤン)監督がメガホンを取っています。
【4位】熊出没・狂野大陸(Boonie Bears: The Wild Life)
公開日:2021年2月12日
監督:丁亮(ディン・リャン)邵和麒(シャオ・ハーリン)
主演:張偉(ジャン・ウェイ)張秉君(ジャン・ビンジュン)譚笑(タン・シャオ)
2017年から毎年の春節に上映されている中国の名作アニメ「熊出没」のシリーズ最新作『熊出没・狂野大陸(Boonie Bears: The Wild Life)』。今作は、DNA技術を使って動物を自由自在に変身させる施設「狂野大陸」を中心に、主人公の光頭強と熊たちがその施設の裏に隠された秘密に迫る様子を描いています。親子連れで楽しめる作品としてこの季節にピッタリの1本です。
【5位】人潮汹湧(Endgame)
公開日:2020年2月12日
監督:饒暁志(ラオ・シャオジー)
主演:劉徳華(アンディ・ラウ)肖央(シャオ・ヤン)万茜(ワン・チェン)
劉徳華(アンディ・ラウ)と『誤殺(Sheep Without a Shepherd)』などの肖央(シャオ・ヤン)がW主演する最新作『人潮汹湧(Endgame)』が5位にランクアップ! ひょんなことから魂と体が入れ替わった殺し屋と大部屋俳優(個別の楽屋が与えられない=主役級でない役者のこと)が、それぞれの人生を生きる中で自分を見つめ直し、新たな一歩を踏み出す物語で、笑って泣けるコメディとして春節にピッタリな1本です。
【6位】ナタ転生(新神榜:哪吒重生)
公開日:2021年2月12日
監督:趙霁(チャオ・ジー)
主演(吹替):楊天翔(ヤン・ティエンシャン)張赫(ジャン・ハー)宣暁鳴(シュエン・シャオミン)
26日からの日本公開も控えた、注目のアニメ映画! ナタ(哪吒)といえば、中国の古典小説『封神演義』や『西遊記』の登場人物で、托塔天王(李靖)の三男として知られる少年戦神のこと。わんぱく小僧の一面を持ちながらも不屈の精神を持つ若きヒーローとして親しまれています。この新作『新神榜:哪吒重生』は、現代人に生まれ変わったナタが3000年前の宿命と戦い、新たな人生を切り開くという斬新な1本となっています。
【7位】侍神令(The YinYang Master)
公開日:2020年2月12日
監督:李蔚然(リー・ウェイラン)
主演:陳坤(チェン・クン)周迅(ジョウ・シュン)陳偉霆(ウィリアム・チャン)屈楚蕭(チウ・チュウシャオ)王麗坤(ワン・リークン)
日本で何度も映画化・ドラマ化されてきた夢枕獏の人気小説『陰陽師』。中国ではそのゲーム化に続き、映画化も実現しました。本作『侍神令(The YinYang Master)』は、郭敬明(グオ・ジンミン)監督の『晴雅集』に続く中国産『陰陽師』映画の2作目。李蔚然(リー・ウェイラン)監督がメガホンを取り、『小さな中国のお針子』などの人気俳優、陳坤(チェン・クン)が主演、『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(原題:狄仁傑之通天帝國)』(2010)や『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪(原題:狄仁傑之神都龍王)』(2018)など、中華圏で数々の名作を手がけてきた陳国富(チェン・グオフー)がプロデューサーを担当しています。
【8位】赤焔(Rising From Ashes)
公開日:2020年9月25日
監督:呂軍(リユ・ジュン)
主演:金若琰(ジン・ルオイェン)張詩悦(ジャン・シーユエ)丁子玲(ディン・ズーリン)蘇冬青(スウ・ドンチン)
昨年9月に公開された「主旋律映画」の『赤焔(Rising From Ashes)』がトップ10に初登場。中国工農紅軍の長征を背景に、大部隊とはぐれた女性医療チームが負傷者を無事に大部隊へ搬送するというミッションに挑戦する物語です。
【9位】我為你喝彩(Cheers)
公開日:2021年2月14日
監督:閆旭昇(イェン・シューシャン)
主演:陳冠嶧(チェン・グエンイー)楊梓怡(ヤン・ズーイー)
今年のバレンタイン映画は、若手の陳冠嶧(チェン・グエンイー)と楊梓怡(ヤン・ズーイー)が主演を務める青春ラブコメ『我為你喝彩(Cheers)』。大学でボーイズ・チアリーディング部を設立するために奔走する若者たちの成長と恋愛を描くものです。
【10位】始発站(Starting station)
公開日:2021年1月22日
監督:石明輝(シー・ミンホイ)
主演:宋佳霓(ソン・ジャーニー)張釗(ジャン・ジャオ)
1月に公開された中国映画『始発站(Starting station)』がトップ10に初登場。いつも同じ駅で人を待つ女性を中心に描くヒューマンドラマです。(ミン・イヒョウ、謙)