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「一地一品」山東省平陰県、玫瑰(ハマナス)の故郷
山東省済南市平陰県は唐代から玫瑰(以下ハマナス)を栽培し始め、今日まで1300年以上の歴史があります。平陰県のハマナスは大きい花、鮮やかな色、濃厚な香り、高品質の精油が取れるという特徴があります。1996年、国家林業部によって中国のハマナスの故郷に指定されました。中国科学院の検測によって、平陰ハマナスのゲラニオールの含有量はブルガリアのバラの249.8倍、フランスのバラの124.9倍となっています。また、現地のハマナスに含まれたベンゼンは極めて低いため、食用と化粧品に使用しても安心です。
平陰県でハマナスの栽培面積が一番多い場所は、面積136平方キロ、人口5万人の玫瑰鎮です。ここは盆地の地形や穏やかな気候でバラの栽培にとっても有利な場所です。ハマナスは2月中旬から芽生え、5月に満開を迎えます。平陰県で、2009年4月28日に第1回玫瑰節(ハマナスフェスティバル)が開かれ、大勢の観光客が殺到してきました。その後は年々開催されるようになり、現地の盛大な行事の一つとなっています。観賞用のほか、ハマナスは精油、食品、お茶、酒造、化粧品、医薬、染料などの分野にも使用されています。
今、平陰県のハマナスの栽培面積はおよそ4千ヘクタールあり、新鮮な花が年間1万トン以上収穫されます。現地には大規模な加工企業が46社あり、高付加価値の製品をおよそ130種類生産して、現地のハマナス農家たちに経済的な利益をもたらしています。(まとめ:任春生)