【CRI時評】疑いから受け入れへ、中国製ワクチンに対する西側の態度がなぜ変わった?

2021-02-02 12:46  CRI

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 過去1週間、一部の西側の国とメディアの中国製ワクチンに対する態度に変化が見られている。ドイツのシュパーン保健相は、欧州連合(EU)の承認を得れば、ドイツが中国やロシアのワクチンを使用することに支障はないと述べた。フランスの免疫学者のアラン・フィッシャー氏も、EUはロシアや中国が開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を検討しない理由はないとしている。

 西側の態度はなぜいくらか変化したのだろうか。

 現在、EU諸国のワクチン接種率は、米国、英国、イスラエルなどに比べてはるかに低い。アストラゼネカ社とファイザー社は、英米国内へのワクチン供給を確保するため、EU諸国への納入を遅らせており、EU全体のワクチン接種計画に影響が及んでいる。

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 一方で、セルビアには中国の新型コロナワクチン100万回分が届いている。人口700万の国にとってこれは相当な量だ。セルビアのワクチン接種の速度は、ドイツやフランスなどのEU諸国をはるかに上回っている。その決定的な理由は、中国が提供するワクチンにある。1月末にはセルビアの隣国ハンガリーが、EU加盟国として初めて中国製ワクチンの使用を承認している。

 ワクチンについて言えば、どの国が開発したかを問題にすべきではなく、安全で有効である限り、それは優れたワクチンだ。中国は、ワクチンを国際公共財にするという約束を果たすために、実際に行動を起こしている。パキスタン、ブルネイ、ネパール、フィリピンなど13の発展途上国にワクチンを援助しており、今後さらに他の38の発展途上国にも援助を予定している。中国はまた、ワクチンの公平な分配を促すため、世界保健機関(WHO)などがつくる国際枠組み「COVAX」にも積極参加している。米紙ニューヨーク・タイムズは、中国のワクチンが「発展途上国の命綱」になることが期待されると評価している。

 科学のことは科学に。これは感染症対策において当然取るべき態度であり、人類が1年余りの感染症との戦いでくみ取った重要な経験でもある。(CRI論説員)

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