北京
PM2.577
23/19
北京では18日夜から19日午前にかけ、小降りながら今年の初雪が降りました。こんな中、2020年の中国経済に関する一連の最新統計結果が発表され、中でも、GDPが初めて100兆元(約1600兆円)を超えたことが広く注目されました。GDPも含め、今回発表された経済データの意味やそこから予想される中国経済の行方について、来週以降の番組で詳しくご紹介していきます。
さて、新年特別番組「新春俳句・漢俳大会」やその番外編が放送された後、リスナーの皆さんからご感想を数多くいただいていますが、その中に、王小燕、斉鵬両アナの誘いに応じ、自ら創作した俳句や漢俳を寄せてくれた方も多くいました。今日の番組の後半では、リスナーの皆さんのオリジナル作品を一緒に鑑賞しましょう。(本ページ下部の<お便りありがとう!>のコーナーで各作品の文字をご確認いただけます。)
それでは、今週の番組のメニューです。
▼新型コロナ対策に関する最近の動き
▼リスナー創作の俳句・漢俳を鑑賞
<お便りありがとう!>
★北海道石狩市の上田知晴さん
中日の文化交流、ある意味「CRI紅白歌比べ」もその一つなのでしょうが、5-7-5の17個の音ではなく、漢字で表現する俳句、漢俳。実はその存在を私は知りませんでした。ですから、貴局からご案内を頂いて漢俳を初めて知り、今日の番組まであれこれと前もって調べていました。でも17個の音で表現するのではなく、17個の意味を持った表意文字である漢字で表現するのですから、実は俳句よりも漢俳の方が奥深い意味を表現できるのではないかとうっすら感じて、大きな興味を惹かれていました。
劉、王、両先生のお話を拝聴してみて私もちょっと試してみたくなりましたので、イタズラにこんな句を詠んでみました。元旦の出勤時の様子です。
元旦初出勤 初日之下初仕事 除雪輝清々
(元旦の初出勤、初日の下での初仕事は、昨夜の雪の除雪。除けた雪が朝日に輝く清々しさ。)
「新春俳句・漢俳大会」番外編もアプリの「KAN KAN」を使って楽しく拝聴させて頂きました。何だか、漢俳、面白いです。劉先生、王編集長のお話を拝聴していて、無性に中国の皆様と漢俳で楽しんで、その後は乾杯をしてみたくなりました。そこで又、もう一句詠んでみましたので、もう1回だけ投稿させて頂くことをお許しください。その句は次の通りです。
冠状病毒禍 必勝固絆永遠下 中日乾杯高
(コロナウィルス禍 固く結ばれた絆が永遠に続く下であれば必ずこれに勝てり 中日両国民は勝利の乾杯を高らかに上げり)
★宮崎県のラジオネーム D.Dさん
「俳句・漢俳大会」番外編を楽しく拝聴しました。
王先生・劉先生とも句や文化への造詣の深さと同時に、温かいお人柄やユーモア、中日友好のフレンドリーな思いが伝わり、正月特番同様に楽しい内容でしたね。
特番でも感じたのですが、例の季語“柿食えば~”の柿は、確かに日本人には秋のイメージにしっくりくるんですよね。と言うのは宮崎県でも東京の郊外でも、日本では自宅とか近所の家の庭など、身近に柿の木がある環境が多く、柿の実が秋の風景に溶け込んでおり直ぐに秋を連想するんですね。
林檎も蜜柑も食卓ではポピュラーなのですが、林檎の木は長野県あたりから北の地方で、風景も林檎畑や林檎園に限定されるので(同様に蜜柑は南方の蜜柑畑に限定の風景)柿ほど身近な風景ではないんですね。
小燕さんの2句は年頭の抱負らしく流石ですね。斉鵬さんからリスナーにも句をと言う事で、ありきたりで下手ながら一句作りました。
北京よりラジオで届く餃子の便り(餃子が中国的季語で!)
★高知県四万十市の杉村和男さん
劉徳有先生の俳句についての解説、季語についての理論、日本人より、お詳しいのではないかと頭の下がる思いがしました。
その中で、日本人は四季に対して繊細な心が有るというようなお話がありました。そのことは文化芸術に対しては良いのですが、反面、他人の言うことや顔色を、やたら気にして、悩んだり、心を患う人がたくさん居ます。「生きていくためには、人の言うことを気にしない鈍感さも必要ね」と、大学の先生と話したことが有ります。
劉徳有先生の作品「吹っ飛ばせ コロナウイルス 春一番」「冬至かな 味も格別 水餃子」、王衆一先生の作品「合掌し 武漢の友の 無事祈る」は秀作ですね。情景が目に浮かぶようです。
文化交流することで、中日の相互理解を増進するというお考えは、全く同感です。では、私の作品をお送りします。
1、妻の作った雪だるまに対して、一句です。添付写真撮影時の心境を、俳句にしています。
雪だるま 微笑浮かべ 語りかけ
2、夕刻、いつも散歩に出かける郊外の森沢が積雪、凍結で行けなくなったことを表現してみました。
豪雪に 森沢遠く なりにけり
3、森沢のような大森林では、自然の浄化作用によって、コロナウイルスをも退治しているのではないかと思い、表現してみました。
雪の森 コロナ倒す 大自然
4、森沢が豪雪で、北国のような風景に一変していたことを表現してみました。
雪深く 森沢の里 北の国
5、ナノハナ咲く並木道が、白い道に変わっていたのを表現してみました。
林抜け 雪に輝く 白い道
6、ナノハナ畑が雪原に変わっていたのを表現してみました。
菜の花を 白く彩る ぼたん雪
※ぼたん雪は、大粒の雪のことです。
7、ナノハナ畑が、スキー場のようになっていたのを表現してみました。
四万十の 河原一面 大雪原
8、エノキ並木に吹雪が着雪して、白樺林のようになっていたのを表現してみました。
猛吹雪 えのきの木立 白化粧
9、いつも妻と二人で散策する森沢の山道を、一人だけで歩いた思いを表現してみました。
一人来て 冬の山路の 寂しさよ
10、昨年春、ナノハナ満開の時に歩いた並木道を、今、雪の道となって、その時を思い浮かべながら歩いた思いを表現してみました。
雪残る 想い出の道 噛みしめて
11、ナノハナ咲く丘が雪化粧して、白いスロープの美しさ、広大さを表現してみました。
白い丘 雪の曲線 果てしなく
12、妻の作った雪だるまを見て、まるで雪だるまに妻が宿っているように見え、その気持ちを表現してみました。
雪だるま 妻の面影 笑顔の如し
13、山と山とのわずかな間から差し込む陽の光が雪に反射して、後光のように見え、その光景を表現してみました。
木漏れ日に きらめく雪や 後光放つ
14、積もった雪も、雨が降れば、ほとんど溶けてしまいます。その、寂しい気持ちを表現してみました。
雨無情 溶けゆく雪の はかなさよ
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