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「一地一品」江西省贛南、中国一のネーブルオレンジの産地
贛南は江西省南部地域の総称で、主に贛州市とその周辺を指します。面積は3万9379平方キロで江西省の約25%を占め、2019年の常駐人口は870万人、江西省全体の約20%を占めています。
穏やかな気候の贛南は雨量が豊富で年平均気温は18.9度です。ここは山間地にあり、土壌には微量鉱物成分がたくさん含まれ、工業などによる汚染もないため、優れた自然環境はミカンやオレンジの栽培に適しています。
中国は1919年からネーブルオレンジの栽培を始め、その歴史は100年以上に及びます。今、中国では栽培面積や生産量などの指標によって、全国に4つの有名なネーブルオレンジ産地があります。1つ目は、江西省の贛南、2つ目は重慶市奉節県、3つ目は湖北省宜昌市秭帰県、4つ目は湖南省邵陽市新寧県です。
1971年、贛南の農業技術者は、湖南省邵陽市から156本のネーブルオレンジの苗木を購入して、現地に植えました。これが贛南のネーブルオレンジ栽培の歴史の始まりです。その後は栽培面積が年々拡大して、現地の基幹産業となり、現在では中国一の生産地となっています。
2014年、贛南のネーブルオレンジの栽培は面積世界一、生産量は世界3位となりました。2017年になると栽培面積は10万ヘクタールまで広がり、全国の44.7%、世界の17.2%を占めるほどになりました。ネーブルオレンジは国内がもちろん、東南アジア、ロシア、北米などの20以上の国と地域にも輸出しています。詳細な情報についてはどうぞ番組をお聴きください。(まとめ:任春生)