【観察眼】中国の民法典 「民」と「法」の絆を緊密に

2021-01-03 15:33  CRI

 新中国成立以来、初めて「法典」と命名された法律として、「中華人民共和国民法典」が1月1日から正式に施行された。名前通り、「民法典」とは、国民の権益を守り、トラブルを解決し、社会の安定と調和を促すための法律である。中国の人々から「社会生活の百科全書」と親しげに呼ばれている。

 民法典は全文10万字以上。総則編・物権編・契約編・人格権編・婚姻家庭編・相続編・侵害責任編と附則からなり、計7編1260条で、中国で条項数の最も多い法律である。民法典の施行により、中国で現行の婚姻法・相続法・民法通則・養子縁組法・担保法・契約法・物権法・侵害責任法・民法総則は廃止となった。

 良い法律は国政運営につながる。習近平国家主席はかつて民法典の実施について「人民第一の理念は、人民の権益の実現と発展の確保や経済制度の発展における必然の要求であり、わが党の国政運営レベルを高める必然の要求でもある」と指摘した。

 中国の民法典では、「平等」と「保護」が終始貫かれた立法精神である。生命の健康、財産の安全、取引の利便性、生活の満足、人格と尊厳など各方面の権益を平等に守るとともに、高所からの物体投下、高速鉄道での座席占領、乗客によるハンドルを奪う行為、ネット上のプライバシー保護、デジタル財産の相続、離婚冷静期の設置などホットな社会問題にも配慮し、あらゆる日常民事活動に法的依拠を提供しながら、「民」と「法」の絆をいっそう緊密にする。

 多くの国の民法典と違い、中国の民法典には、人格権は独立編として構成された。これは人間本位の立場、国民への思いやりを具現化し、鮮明な中国の特色と、時代の特徴を見せている。例えば、人格権について、ネット上のアカウント名やニックネームも実名と同じように守られる。また、声の本人への帰属と声の利用を定義する「発声権」(または「声紋権」)が「肖像権」に取り入れられて保護される。さらに、インターネットやビッグデータなどの情報技術の発展による個人情報侵害のリスクに対し、民法典は個人情報の保護規則を健全化し、「人肉検索(匿名報道された個人情報の割り出し)」や迷惑電話、フィッシング詐欺などが関連の法的責任を負うようになり、データやデジタル財産、仮想通貨などは保護範囲に取り入れた。

 国民のための立法は、国民の知恵を絞る。立法機関は民法典の編纂の過程で、10回にわたって全人代の公式サイトで意見聴取を行い、計42万5000人から102万以上の意見とアドバイスが寄せられた。

 民法典の施行は、中国の法治社会が新たな時代に突入したことを意味している。中国の特色を持ちながら、時代の発展を反映し、国民の願いを満足させるこの法律は、中国にいるすべての人々、それは中国人だけでなく、この土地に暮らす外国人にも福祉と保障を提供する。(CRI日本語部論説員)

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王帅