【CRI時評】中国は開放した環境でイノベーションを起こす

2020-12-29 12:26  CRI

 月面探査機「嫦娥5号」が月からサンプルを採取、有人潜水艇「奮闘者」号は水深1万メートルを超える深海に潜水、世界最高スピードの量子コンピュータ「九章」が誕生、「北斗」ネットワークの宇宙空間における配置が完成するなど、変化が重なる状況にコロナ禍が加えられる2020年、中国は驚くほどの複数の科学技術成果を遂げている。

 世界規模の一国主義と保護貿易主義の台頭により、中国はますます、コア技術は他人に要求するものではない、変えられない、しかも求められないことに気が付いた。自主開発と研究を強めてこそ、“発展抑制”リストを科学研究任務のリストへと変えることができる。技術と発展の主導権を握ってこそ、国家安全を確保することが可能だ。科学技術の自立とたゆまぬ努力が中国の発展戦略を支えている。

 中国が自主イノベーションを重視して強調することは世界との関係を断つことを意味せず、開放の環境においてイノベーションを起こすものだ。中国は約束通りに実行できる。2020年6月、中国が独自に開発した全地球測位システム「北斗3号」衛星の配置が全面的に完成した。現在、世界で半数以上の国が「北斗」システムを使うようになった。「北斗」関連産業と派生産業は各国の経済発展を効果的に牽引でき、新たな発展空間を作り出すに違いない。12月、嫦娥5号は月面から採取したサンプルを持ち帰った。中国は、「各国の志を同じくする機構や科学専門家とサンプルを共有する。関連探査データをめぐる分析のシェアで宇宙に対する認識を深めていく」と明らかにした。

 開放によって進歩でき、イノベーションが未来を導く。新たな発展段階に入ろうとする中国は科学技術のイノベーションに頼って、ハイクオリティの発展にエネルギーを注いでいる。また、中国は世界とより多くの貴重なものを共有し、問題の早期解決を図り、回復を実現させていくことになるだろう。(殷、星)

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