北京
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中華“老字号”巡り「瀘州老窖」
四川省の東南部にある瀘州市は重慶市と隣接しています。国家歴史文化名城として、2千年以上の歴史があり、酒造りが盛んで、長江のほとりにあるため、酒造所と長江に関する観光資源が豊富です。瀘州市は穏やかな亜熱帯湿潤気候で、川や湖が多く、酒造りに必要な原料の高粱や小麦粉、さらに微生物群の生息にとって理想的な条件が整っています。
このような環境で育んできた「瀘州老窖」というブランドの白酒は、貴州省の茅台酒、山西省汾酒、陝西省の西鳳酒と並んで、中国で歴史の最も長い銘酒の1つとなっています。瀘州老窖は明の時代(1573年)から始まり、これまでに450年近くもの歴史があります。1915年にパナマ国際博覧会へ出展した際には国際銘酒一等金賞に輝きました。新中国の成立以降は瀘州市にあった大小の酒造所が合併して、今日の瀘州老窖株式会社となりました。
瀘州老窖の酒造りの原料は、現地で栽培された特別な品種の高粱、井戸水のほか、長江から汲み上げられて浄化された水も用いられます。そして、大曲と呼ばれる麹が開発され、瀘州老窖は濃香型大曲酒の元祖とされています。さらに、400年以上もの歴史がある4つの発酵池(穴)、100年以上も前のものである1619の発酵池はどちらも今なお現役です。蒸留されたお酒は陶器製の壺に入れられ、明や清の時代から使われている3つの巨大な天然洞窟(穴倉)で貯蔵されています。このようにして、瀘州老窖独自の製造技術によって銘酒が日々生まれています。詳しくは、ぜひこの時間の番組をお聴きください。(まとめ:任春生)