【CRI時評】中国の経済安定化政策、世界経済回復の力に

　このほど閉幕した中国共産党の中央経済活動会議は重要なシグナルを発した。2021年の中国のマクロ経済政策は安定を第一とする。今後1年の中国のマクロ政策は、短期的な景気変動と逆周期調節に焦点を当てるだけでなく、より長期的な視点で、安定成長とリスク防止の長期的均衡の実現に努める。

　中国経済は、総体的には明らかな回復の途上にあるものの、正常な状態に戻っていない分野や業界も一部にある。しかも来年の経済情勢は依然として複雑で厳しく、「新型コロナウイルス感染症の打撃による各種派生リスク」にも備える必要がある。マクロ経済政策の継続性、安定性、持続可能性の維持は、中国経済の新たな1年の持続的・安定的な回復に確実性を注入するに違いない。

　新型コロナウイルス感染症が全世界をかき乱す中、中国経済が持続的な成長傾向を維持することは、さまざまな不確定要素が入り混じる今日の世界における希少な確実性だ。グローバルサプライチェーンの重要な一環として、中国の工場内の機械は世界の人々のニーズに合わせて稼働を続けている。掘り起こすことができる巨大な潜在力があり、より高レベルの開放を追求する中国の大きな市場にも同様に期待する価値がある。加えて、新型コロナウイルスワクチンの接種が各国で始まっていることも、2021年の世界経済好転に期待できる理由だ。

　中国の発展は世界がなければあり得ず、世界経済の回復もまた中国の貢献なしにはあり得ない。事前によく計画してから行動し、将来の一歩一歩を安定させることは、極めて平坦ではない2020年を経験した何億人もの中国人の期待でもあり、新型コロナウイルスの脅威から逃れて正常な生活に戻ろうと奮闘する世界の人々の求めでもある。（CRI論説員）