中華圏映画音楽特集 第6弾

2020-12-16 12:45  CRI

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 黄霑は香港出身の有名な作詞作曲家で、生前作曲した作品は2000曲以上、その多くの歌は今も歌い続けられています。「中国人がいれば、黄霑の作った歌が聴ける」と言われるほどで、彼は「音楽界の奇才」と呼ばれています。今回の中国メロディーはそんな黄霑の映画音楽作品をご紹介しましょう。

黄霑作品音楽会

 1998年、黄霑作品音楽会が香港で盛大に行われ、香港の有名歌手もみな集まり、最後のクライマックスでは会場の観客達が立ち上がって、「滄海一声笑(浮き世を見限る)」と言う曲を合唱しました。この曲は黄霑の最盛期の代表作で、この曲で黄霑は香港の歌謡界の大物の地位を築きあげました。

滄海一声笑(浮き世を見限る)

「滄海一声笑(浮き世を見限る)」は1990年に上映した香港映画『笑傲江湖1(スウォーズマン1)』のテーマ曲です。映画は明の時代を舞台に、究極とうたわれた武術の秘伝書「葵花宝典」をめぐる争奪戦を描いたアクションものです。テーマソングは世の変転を経験した侠客たちが、俗世を見破り、自由気ままな生活に憧れている気持ちを表現しています。

男儿当自强(男は自立すべし)

 「男儿当自强(男は自立すべし)」は黄霑が作詞したもう一つの代表作で、百年に一度の名曲と讃えられています。この曲は中国の有名な古曲「将軍令」をモチーフにして作られました。

 アクション映画「黄飛鴻(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ)」のテーマソングで、中華民族が励んでやまない姿を表現しました。たくましい歌詞が激高した音楽と相まって、胸が熱くなります。 特に林子祥の熱唱には誰も敵うものはいないと言われます

倩女幽魂(チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)

 「(倩女幽魂)チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は徐克監督の古典ホラー映画「倩女幽魂」のために創作した挿入曲です。黄霑はお酒が大好きで、この曲は彼が酔った時に書き残したものだそうです。昔は名詩人李白がお酒を飲みながら詩を作りましたが、現代でも黄霑が酒に酔いながら作曲したことが香港歌謡界の逸話となっています。

 この曲はなぜ中華圏音楽界を風靡したのか、黄霑の作曲、作詞が優れているほかに、レスリーチャンの深い愛情のこもった歌声も多くの人の心に響きました。特にレスリーの重厚な中音は、主人公が経験したでこぼこな運命をうまく表現しました。

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黄竞