北京
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【ちょっと気になる】
凡尔赛文学(fáněrsài wēnxué)ベルサイユ文学
「凡尔赛」はベルサイユの中国語訳となります。「凡尔赛文学」は直訳すると、ベルサイユ文学となりますが、これは小説のジャンルではなく、「控えめな導入に始まり、後半で一気に持ち上げたり讃えたりする文章を指すスラングです。
また、表面的には貶めているようで実際は褒めていたり、自問自答や第三者視点を活用した描写を多用する点も特徴と言えます。一言で表すなら、控えめな態度を取りつつ、実は見せびらかす内容の文章、というのが「ベルサイユ文学」です。
「凡尔赛文学」という表現を初めて使ったのは、「小奶球(シャオ・ナイ・チュー)」さんというネットユーザーです。
SNSでは、高級ホテルや高級住宅、ぜいたく品、ワインなどへの文句や不満を言う投稿が散見されますが、そこから伝わる淡々とした優越感を感じ取った「小奶球」さんは、このような言い回しの投稿を「凡尔赛文学(ベルサイユ文学)」と皮肉って風刺したのです。実はこのネーミングは日本の漫画『ベルサイユのバラ』からインスピレーションを得たのだそうです。
一見すると自嘲的な、その実は自慢げな発言に対するもやもやを抱えていた人々は大勢いたようで、こうした表現に名前がつくやいなや、広く使われるようになりました。わざと冗談で「ベルサイユ文学っぽく」発言する人も出て来ています。
たとえば、残念そうな顔で「私は大学受験したことがないんです」と言った後に、「なにせ、推薦入学だったので」と続ければ、とてもベルサイユっぽいですね!
【キーワード】
内卷(nèijuǎn)インボリューション、内側に巻き込まれる
〈意味〉
インボリューションとは、社会学用語で「内側に向かう発展」のことです。
この言葉が最初に登場したのは、インドネシアのジャワ島の農業生産を論じた文章で、内部資源を活用した発展という前向きな意味でしたが、この言葉はやがて、社会の発展が安定段階に入ってから停滞してしまう状況の喩えにもなりました。
そして最近になって注目を浴びたきっかけは、名門大学の学生を写した写真がネットで公開されたことでした。そこには、自転車に乗りながら本を読んだり、パソコンを操作したりする学生や、本でいっぱいになった学生寮のベッドなど、学問に打ち込むのは立派ですが、外の人間から見ればどこか異常にも見える、やりすぎな様子が写されていました。この写真は理性的とはいえない内部競争や、やむを得ない競争の象徴となり、そのような“一定の環境の内側でガラパゴス化した争い”や、それに巻き込まれる人々が生まれる現象を「内巻」と呼ぶようになりました。
評価の基準が単純すぎる環境や、良い社会資源が限られた環境などで、この「内巻」の現象が起こりやすいとされています。
〈使い方〉
如何在电商内卷化中脱颖而出?
(eコマース界の競争でいかに頭角を現すのか)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1685614831068657854&wfr=spider&for=pc
面对“内卷”,企业和个人如何自救?
(閉鎖的な争いに巻き込まれる中、企業と個人はいかに自らを救うべきか)
https://new.qq.com/omn/20201207/20201207A04QSX00.html
内卷时代,做好自己才是王道
(巻き込まれがちな時代には、自分らしい自分になることこそが王道だ)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1685330795066513567&wfr=spider&for=pc
反击内卷?清华学生组织了首届“特普通奖”评选活动
(インボリューションへの反撃 清華大学生が初の「特別普通賞」に選出)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1684347076046346900&wfr=spider&for=pc
换个视角看,“内卷”更像社会进步了
(見方を変えれば、インボリューションは社会の進歩にも見える)
https://sd.dzwww.com/sdnews/202010/t20201026_19894744.htm