【CRI時評】中国の対外貿易の力強い回復が発する三つの明確なシグナル

　10月の力強い上昇に続き、11月の中国の対外貿易はより強い回復の勢いを示している。中国の11月のドル建て輸入も比較的大幅な上昇を達成した。中国市場の消費回復のシグナルはますます明確になっている。

　中国の大手ECサイトが始めたネット通販イベントの「ダブル11」は、長年にわたる成長を経て、成熟度を増している。同イベントで主要なECサイトが依然として素晴らしいデータを出していることは、中国の強大な内需とデジタルイノベーションという「強者連合」が国内市場をより大きくしていることを示すものであり、越境ECにも恩恵を与えている。

　より重要なのは、中国の対外貿易の継続的な回復が、世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定に重要な動力を提供していることだ。

　世界貿易機関（WTO）は10月に発表したリポートで、2020年の世界のモノの貿易量が前年比9.2％減少すると予測している。中国の対外貿易の輸出入は、こうした状況に逆らうように増加し、予想をも上回り、中国経済の靭性を顕著に示し、世界最大の生産製造センターとしての競争優位性を体現するとともに、世界貿易と世界経済の回復への信念を力強く高めている。

　依然として外部の不確実性に直面しているものの、中国の対外貿易の力強い回復と経済の上向き傾向は、市場のコンセンサスとなっている。新たな発展の枠組みの構築を加速させる中国は引き続き、共同開放と共同発展に注力し、世界貿易の「安定装置」と世界経済成長の「強エンジン」になる。（CRI論説員）