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「一地一品」四川省安岳県、中国のレモンの故郷
四川省は有名な観光地がたくさんあります。中でも、成都の武候祠、都江堰、青城山、パンダ繁殖育成センター、楽山市の峨眉山と楽山大仏、そして世界遺産に登録された九寨溝、黄龍などが大人気です。これらの観光地は四季折々の美しい風景があり、一年中観光することができます。
四川省の中心都市・成都市の東南部に資陽市があり、その中に安岳県があります。ここはレモン栽培面積や生産量(全国の8割以上)が全国一で、中国の「レモンの故郷」と呼ばれています。
安岳県は亜熱帯モンスーン気候で、大きな川の畔にもあるため、気候が穏やかで、日照時間も長く、レモンの栽培に相応しい環境が整っています。1926年、華西医科大学に勤めていたカナダ人教授が米国産のユーレカという品種のレモンの苗木を持ってきて、大学のキャンパスに植えました。その後、学生だった鄒海凡氏がユーレカレモンの苗木を出身地の安岳県で育て始めました。1950年代までは、安岳県で植えられたレモンは個人用の観賞、食用、薬用という目的で用いられていました。
約10〜15年前から現地政府はレモン産業を現地の特色ある農業としてレモン栽培を奨励してきました。現在、安岳県のレモン産業は、栽培面積や生産量が全国一を誇り、栽培のほか、レモンの精油、果樹酒、お酢、お茶、飲料の商品開発など、多岐にわたって進められています。(まとめ:任春生)