北京
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中華“老字号”巡り「老鳳祥」
上海の繁華街・南京東路にある「老鳳祥」は中国で著名なジュエリー・アクセサリー・宝石の専門店です。1848年に創業し、172年の歴史があります。創業者の鄭煕は浙江省寧波の商人の家に生まれ、上海を中心に全国で銭庄(中国の旧式の金融機関、銀行の前身)を開設したほか、上海で老鳳祥を創業しました。しかし、開業からわずか9年、鄭煕は病気で亡くなり、老鳳祥が転売されました。
同じく寧波出身の商人・費氏が老鳳祥を購入して、1949年まで3代にわたって経営を続けてきました。中でも、とりわけ2代目の費祖寿が経営に精通していたため、老鳳祥は実績が上がり、全国一流の名門店の仲間入りを実現しました。清朝末期から、老鳳祥はベテランのアクセサリー職人をかき集め、その技を受け継がれてきました。2008年、老鳳祥の金銀細工制作技術が国家レベルの無形文化遺産リストに登録されました。
今の老鳳祥は金、銀、プラチナ、ダイヤモンド、玉、翡翠、真珠、宝石、琺瑯、赤珊瑚及び高級メガネ、時計と鐘などを扱っているほか、商品の研究開発、デザイン、生産と販売の産業チェーンも整っています。上海A株市場の上場企業として、全国に1784店舗があり、香港やカナダなどにも進出しています。詳しくは、ぜひ番組をお聴きください。(まとめ:任春生)