北京
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「スリランカは米国とのミレニアム・チャレンジ・コーポレーション(MCC)支援協定に署名することは決してない」。スリランカのラジャパクサ大統領はこのほど、メディアとのインタビューで、揺るぎない姿勢を表明した。同大統領はさらに「夢の中でも署名しない」とも付け加えている。スリランカを利で誘って中国に対抗させるというポンペオ米国務長官の目論見は失敗した。
ポンペオ氏は先日のアジア5カ国歴訪で、スリランカ以外でも同様の拒絶に遭っている。米大統領選を控え念入りに計画した「反中国ロードショー」はさながら、見るに堪えないコメディーとなっている。
最初の訪問地のインドで、ポンペオ氏と米国防総省のエスパー長官は、ジャイシャンカル外相およびシン国防相と外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を行った。USニューズ&ワールド・レポートによると、軍用無人航空機「MQ-9」をインドに売り込む米国の計画は冷たく拒否された。
モルディブ、インドネシア、そして急きょ訪問先に加えたベトナムでも、ポンペオ氏の面目は丸つぶれになった。ザ・ジャカルタ・ポストの記事は、「このワシントンD.C.から来たゲストは不可能な任務を遂行しているようだ。ポンペオ氏の今回の旅の成果は微々たるもの」と伝えている。
現在、全世界の新型コロナの流行状況は厳しく、世界経済の回復は力が乏しい。ほぼ全ての国が渇望しているのは、団結して新型コロナと戦い、経済協力を強化し、国の発展を求めることであって、米国の政治家の私利を満たすためにどちらか一方の側につくことではない。米誌ディプロマットは最近の記事で、「ポンペオ氏の世界観は、アメリカ例外主義から派生したもののようで、米国の利益を基本的に人類全体の利益と同義であるとみなしている。だがポンペオ氏の考えが笑い話にすぎないことは事実が証明している」と論じている。(CRI論説員)