北京
PM2.577
23/19
先週から広東省で取材中の王小燕、斉鵬両アナ、今日は広州市から南へ約50キロ離れた仏山市での番組収録となります。広東入りしてから、技術学校や家事支援サービス施設、中国の湯沸かし器の大手メーカー、日系大手ガラス製造企業を訪ねたほか、グルメのレポートもしてみました。今週後半に北京に戻り、ドキュメンタリーなどの動画番組の制作を進めていく予定です。ぜひお楽しみください。
さて、今週の番組、主なメニューは以下の通りです。
▼中国の医師の湖北支援日記が岩波書店で出版
▼第3回中国国際輸入博覧会いよいよ開幕へ
▼広東省取材レポート~湛江市の家事支援サービス業
湛江市の家政婦育成学校の責任者に話を聞く王小燕アナ(左)
2020年11月<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(85歳)
「プロフィール」
北京放送リスナー歴30年余り。故郷大阪府の池田市にある呉服神社(呉の国から渡来し、日本に機織技術を伝えたとされる織姫・呉服媛が祭られている)で日本と中国との文化的なつながりに感銘を受け、中学・高校時代から中国旅行を思い続けてきました。定年退職後、1997~99年シルバー留学生として北京や上海で遊学。篆刻とは35歳に出会い、中国で語学留学をしていた時、漢詩にこころを動かされ、帰国後「詩句印(漢詩から選んだ言葉をハンコに彫る)に取り組み、以来約20年にわたり詩句印を作り続けています。
例年5月ごろ軽い鬱状態になるのが、今年は新型コロナウイルス禍で緊張していたせいか、何事も無く切り抜けました。ところが、ここにきてその鬱が出てきたようで、何をする気にもなれず、テレビの中国ドラマ「隋唐演義」や「開封府〜北宋を包む青い天〜」を見ています。と、駄作の言い訳をしておきましょう。
小春郊行
山田方谷
橫門衰柳影蕭疎
何耐愁吟賦獨居
欲看西郊楓葉好
霜晴趁暖出門閭
橫門の衰柳影蕭疎たり おうもんのすいりゅうかげしょうそたり
何ぞ耐えん愁吟獨居を賦するに なんぞたえんしゅうぎんどっきょをふするに
看と欲す西郊楓葉の好きを みんとほっすせいこうふうようのよきを
霜晴れて暖を趁って門閭を出づ しもはれてだんをおってもんりょをいづ
詩の内容は、「わが家の木戸の柳は、衰えはてて葉もまばら。わびしい一人住まいで悲しい歌を詠むのは、もう耐えきれない。西の郊外の美しい紅葉を見ようと思い立ち、初冬の空が晴れて暖かいうちに、里の入口を歩み出る」と言ったところです。
今年は新型コロナウイルスに掻き回されて、自粛生活を余儀なくされ、ストレスはたまる一方。ああもう耐えきれない!
そのような時は、楽しかった思い出に浸りましょう。4年前、紅葉を楽しもうと京都は北野天満宮を訪れました。写真は、北野天満宮・紙屋川の紅葉です。穏やかな小春日和の日射しのなか等持院へも訪れ、紅葉を満喫しました。400年近く続く老舗の粟餅屋「澤屋」で美味しい粟餅をいただきました。
翌日、子供のころよく行った、箕面の滝へも足を伸ばしました。
山田方谷は、備中松山(岡山県の西部)の人で、江戸へ出て佐藤一斎に学び、のち、松山藩の教育・行政に力を尽くしました。二松学舎を興した三島中洲は、その門下より出ました。現在、郷里にはJR伯備線の方谷駅がありますが、人名を駅につけたのは全国唯一とのことです。方谷がいかに地元の尊敬を集めているかがわかります。(参考文献:『漢詩をよむ・秋の詩100選』NHKライブラリー)
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