北京
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中国の主要な汚染物質の総排出量は今後5年間、減少し続けるだろう。2035年までに、中国の炭素排出量はピークに達した後で着実に減少し、生態環境は根本的に改善され、美しい中国の建設の目標は基本的に達成される。中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議のコミュニケに描かれている中国の未来の発展のビジョンにおいて、生態保護とグリーン発展の目標設定がハイライトとなっている。国際社会は、中国が確固不動としてグリーン発展の道を歩む自信と決意を容易に見て取れるはずだ。
人口14億の大国である中国は過去5年間、生態環境保護に対して空前の重視と投資を行ってきた。公式統計によると、第13次五カ年計画期間中、中国の国内総生産(GDP)1単位当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は減少し続け、一次エネルギー消費量に占める非化石エネルギー比率は15.3%となっている。
現在、確固不動としてグリーン発展の道を歩むことは、中国の政権政党が国家建設を指導する上での核心理念の一つとなっている。関連機関の試算によると、中国のグリーン経済の生産高は2025年に12兆元に達してGDPの約8%を占め、2035年にはGDPの10%以上に達することが期待されている。
中国は責任ある大国として、グローバル生態環境ガバナンスに積極的に関与する。中国は過去5年間に、「中国の持続可能な開発のための2030アジェンダ実施に関する国別方案」を率先して発表し、「パリ協定」実施細則の締結を推し進め、対外的に約束した2020年炭素排出量の目標を前倒しで達成した。中国の習近平国家主席は先ごろ、中国は「2030年までにCO2排出量をピークとし、2060年までにカーボンニュートラルの実現を目指す」と宣言した。米ローレンス・バークレー国立研究所でエネルギー政策の研究員だったマーク・レヴィン氏は、「中国がカーボンニュートラル目標を設定したことは、他の国々がこれまで以上に積極的な行動を取ることを励ますことになるだろう」との見方を示している。(CRI論説員)