【観察眼】米国駐中大使の発言 中米関係に意味深い

2020-10-12 14:42  CRI

 トランプ政権発足以来、米国は中国を牽制してきた。年明けから感染が大流行した新型コロナウイルスをトランプ氏やポンペオ氏は「チャイナウイルス」と呼んだ。米国は南海付近で何度も軍事演習を行い、再三にわたって中国の主権を侵害している。さらに、中国のトップ企業であるファーウェイやTikTokを規制し、米国市場からの撤退を求めた。トランプ氏は当選を獲得するために「中国を利用する」ことに全力を尽くしている。

 世界は新型コロナの影響で危機的状況に陥っている。しかし、米国の伝染病専門家が正確なデータを民衆に公表しようとしたところ、トランプ政権はこれを許可してこなかった。これによって、アメリカ民衆は最適な予防とコントロールのタイミングを逃してしまったのだ。自分の政治生命のために、国民の命まで軽視するトップが存在する意味はあるのだろうか。

 米国のブランスタッド駐中国大使は帰国する直前、ビデオメッセージを作成し、現在の中米両国の関係には大きな挑戦が存在しているが、これは今後双方の関係が悪化し続けることを意味するものではなく、互いに良いバランスを見つけることができれば、両国の関係を元のように回復させることができるとの考えを述べた。ブランスタッド駐中国大使は在任中に中米関係の友好発展に大きな貢献をし、中国外交部も彼を中国の親友と呼んだ。

 すべてのアメリカの政治家が悪意を持って、中国に泥を塗っているわけではなく、アメリカにもやはり一部親中派が存在し、彼らは中米の発展に大きく貢献している。トランプ政権がこのまま中国企業に対して禁止令を出し、押さえつけようとすれば、双方の関係をさらに悪化させることになる。アメリカの発展を代価として、民衆の感情を無視し、自分勝手にふるまうことは未熟なやり方であり、政治家として恥ずべき姿であろう。(CRI日本語部論説員)

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