北京
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【ちょっと気になる】
预约旅游(yùyuē lǚyóu)予約旅行
直訳すると、予約旅行となります。
「预约旅游」は新しい言葉ではなく、中国の報道で初めて登場したのは2005年でした。これまで、旅行の際は団体ツアー、飛行機や電車などの交通機関、そして宿泊先については前もって予約するのが普通でしたが、各観光地の入場券については事前に買わなくても、当日に窓口で並べば入場ができていました。
ところが最近は、新型コロナの影響で、「予約なしでは旅行ができない」という現象が現れています。ほとんどの観光地、特に人数制限のある観光地で予約制が実施されるようになったのです。北京で言えば、故宮博物院や万里の長城、それから各公園などです。
予約する場合は、それぞれの観光地の入場券販売ページや、地図アプリ「高徳」、フードデリバリーなどのアプリ「美団」、アリババ系列の旅行関連アプリ「飛猪(フリギー)」など、複数の窓口があります。日頃から使い慣れたアプリが多いので、「予約が必要で大変」という声はあまり聞こえません。むしろ、入場制限で混雑が緩和され、予約さえすれば必ず入れるので、安心だという声が多いようです。
実は、観光地の入場券予約制はコロナ禍より前の2019年8月から推進されていて、元々は2022年までに5A級国有観光地の入場券がすべて予約制になる計画でした。コロナ禍の影響で、この計画は前倒しで完了することになりそうです。
【キーワード】
夹带私货(jiādài sīhuò)個人的なものを押し付ける 私情を持ち込む
〈意味〉
最初の2文字「夹带」には、ひそかに携帯する、こっそり持ち込む、こっそり入れるなどの意味があります。後ろの部分の「私货」には意味が3つあって、個人の財産、密輸品や禁制品、それから個人の見解という意味で使われます。
そして、この単語を組み合わせた「夹带私货」は、「私的な考えを挟み込む」といった意味になります。
元々は、外国語の翻訳の場面で使われることが多く、「この翻訳者は原文をよく読んでない・理解できていない」だとか、「本来の意味を読み取れずに憶測で訳している・ねつ造している」といった批判になります。
他にも、分かりやすさを優先した結果「過度に説明的になる」ことや、反対に、本人には分かっていても読者には分からないような内容を加えることなども指します。
この「夹带私货」という言葉が、いまネット上では「完成した作品に内容と無関係な広告や個人の見解などを入れてしまう行為」を表します。転じて、個人的なものや意見を押し付ける、「私情を持ち込む」といった意味を表すようにもなっています。
〈使い方〉
美国扩军法案“夹带私货” 零和思维值得警惕
(米軍拡案は「私情の持ち込み」 ゼロサム思考に警戒すべき)
http://www.xinhuanet.com/2018-08/14/c_1123269333.htm
新版北美自贸协定再生变数,墨西哥指责美“夹带私货”?
(新バージョンの北米FTAに変数再発 米国の「私情持ち込み」をメキシコ指摘)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1653069698712865443&wfr=spider&for=pc
组织学生应援偶像?为人师表应拒绝“夹带私货”
(教え子を動員してアイドルを応援?教師は自分の意志を生徒に押し付けるべきではない)
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1666462238388519771&wfr=spider&for=pc
内容的困惑:媒体平台怎么应付“干货夹带私货”?
(コンテンツの困惑 メディアは不要な個人意志が盛り込まれた内容にいかに対応すべきか)
https://www.tmtpost.com/104167.html