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国慶節&中秋節の大型連休がスタート!コロナ後最大の書き入れ時であるこの連休前半のランキングを制したのは『我和我的家郷(My People, My Homeland)』、昨年10月に公開された新中国成立70周年記念映画『我和我的祖国』の姉妹編に当たる作品です。僅差で2位になったのは、2019年の年間1位『哪吒之魔童降世(Ne Zha)』の姉妹編にあたる『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』で、10億元の大台を突破しました。
単位:万元
~作品紹介~
【1位】我和我的家郷(My People, My Homeland)
公開日:2020年10月1日
監督:寧浩(ニン・ハオ)徐崢(シュー・ジェン)陳思誠(チェン・スーチェン)鄧超(ダン・チャオ)兪白眉(ユー・バイメイ)閆非(イェン・フェイ)彭大魔(ポン・ダーモ)
主演:黄渤(ホァン・ボー)王宝強(ワン・バオチャン)劉昊然(リウ・ハオラン)佟麗婭(トン・リーヤー)呉京(ウー・ジン)
今年の国慶節&中秋節連休の前半を制したのは『我和我的家郷(My People, My Homeland)』。張芸謀(チャン・イーモウ)がゼネラル・エグゼクティブ・プロデューサー、寧浩(ニン・ハオ)が総監督、張一白(チャン・イーバイ)が総合企画を務めており、寧浩監督による「北京好人」、徐崢(シュー・ジェン)監督による「最後一課」、陳思誠(チェン・スーチェン)監督による「天上掉下個UFO」、鄧超(ダン・チャオ)&兪白眉(ユー・バイメイ)の監督コンビによる「帰郷之路」、閆非(イェン・フェイ)&彭大魔(ポン・ダーモ)の監督コンビによる「神筆馬亮」という5つの物語からなるオムニバス作品です。内容はタイトル通り、中国各地を舞台に展開される心温まる家族の物語が中心となっており、超豪華なオールスターキャスト陣の出演にも注目!
【2位】姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)
公開日:2020年10月1日
監督:李煒(リー・ウェイ)程騰(チェン・タン)
主演(吹替):鄭希(ヂェン・シー)楊凝(ヤン・ニン)図特哈蒙(トゥートーハーモン)
今年の旧正月(春節)元日である1月25日に一般公開される予定だった『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』が、この国慶節連休にようやく封切られました。姜子牙とは、哪吒も登場する中国古典小説『封神演義』の主人公の一人で、日本では「太公望」としても知られる伝説の軍師です。今作は、『哪吒之魔童降世』と同様、中国の古典を大胆にアレンジした作品として大きく期待されています。監督を務めるのは『宝蓮灯(Lotus Lantern)』(1999)や、『紅き大魚の伝説(原題:大魚海棠)』(2016)など数々の国産アニメの話題作に携わってきた李煒(リー・ウェイ)と、短編アニメ『天外有天(Higher Sky)』により第41回「Student Academy Award」で銀賞を受賞した程騰(チェン・タン)のコンビ。この勢いで『哪吒之魔童降世』を超えるヒットとなるか楽しみです。
【3位】奪冠
公開日:2020年1月25日
監督:陳可辛(ピーター・チャン)
主演:鞏俐(コン・リー)黄渤(ホァン・ボー)白浪(バイ・ラン)彭昱暢(ポン・ユウチャン)
映画『ラヴソング』や『捜査官X 武侠』などで知られる陳可辛(ピーター・チャン)監督の最新作は中国女子バレーの約40年にわたる歩みを描いたスポーツ映画『奪冠』。女子バレー中国代表が初めて世界を制したのは1981年のワールドカップで、当時の中心選手は郎平(ラン・ピン)でした。名選手であっただけでなく、監督としても過去5年間にリオ五輪の金メダルを含めて中国代表を3回も世界の頂点に導くという実績を挙げています。「鉄のハンマー」の異名を世界にとどろかせた郎平に扮するのは、中国を代表する女優、鞏俐(コン・リー)です。
【4位】急先鋒(Vanguardl)
公開日:2020年9月30日
監督:唐季禮(スタンリー・トン)
主演:成龍(ジャッキー・チェン)楊洋(ヤン・ヤン)艾倫(アレン)母其弥雅(ムチミヤ) 徐若晗(シュー・ルオハン)
旧正月に一般公開される予定だったジャッキー・チェン映画『急先鋒(Vanguardl)』がついに登場!メガホンを執ったのは、1992年公開の『ポリス・ストーリー3』や95年の『レッドブロンクス』、2005年の『THE MYTH/神話』、2017年の『カンフー・ヨガ』など、9作品でジャッキーとタッグを組み、ヒット作を立て続けに送り出してきた唐季禮(スタンリー・トン)監督。今作はテロ組織に対抗する国際警備チーム「急先鋒」の活躍を描くもので、ロンドンやドバイ、インドなど各地でロケを敢行したアクションスリラーとなっています。出演には今旬のイケメン俳優、楊洋(ヤン・ヤン)、コメディー団体「開心麻花」出身の艾倫(アレン)、さらに『カンフー・ヨガ』でもジャッキー・チェンと競演した若手女優の母其弥雅(ムチミヤ)らが抜てきされています。
【5位】八佰(The Eight Hundred)
公開日:2020年8月21日
監督:管虎(グェン・フー)
主演:張訳(チャン・イー)王千源(ワン・チェンユエン)姜武(ジャン・ウー)杜淳(ドゥー・チョン)
ロングヒット中の管虎(グェン・フー)監督の最新作『八佰(The Eight Hundred)』がトップ5をキープ。本作は、1937年8月13日から始まった中日間の初の大型会戦である淞滬会戦を背景に、四行倉庫を守るため4日間にわたって敵と死闘する800人の壮士の姿を描くものです。この作品はアジア初の試みとして全編が最先端のIMAXカメラで撮影されており、迫力満点の戦争シーンは必見です。
【6位】一点就到家 (Coffee or Tea?)
公開日:2020年10月4日
監督:許宏宇(デレック・ホイ)
主演:劉昊然(リウ・ハオラン)彭昱暢(ポン・ユーチャン)尹昉(イン・ファン)
『恋するシェフの最強レシピ(原題:喜歓你)』(2017)で生まれた「陳可辛(ピーター・チャン)制作×許宏宇(デレック・ホイ)監督」の名コンビが久々に新作を届けてくれました。本作は、男3人組のサクセスストーリーを描く陳可辛(ピーター・チャン)作品『アメリカン・ドリーム・イン・チャイナ(原題:中国合夥人)』(2013)を思わせるスタイルで、若者3人が大都会から地元・雲南省に戻り、千年の歴史を持つ古村でeコマースを展開するサクセスストーリーとなっています。主演は人気若手の劉昊然(リウ・ハオラン)、彭昱暢(ポン・ユーチャン)、尹昉(イン・ファン)の3人で、ライブコマースで大ブレイクした今旬なライブ配信者・李佳琦(リー・ジャーチー)が本人役として出演し、銀幕デビューを果たしたことでも話題となっています。
【7位】TENET テネット(中国題:信条)
公開日:2020年9月4日
監督:クリストファー・ノーラン
主演:シアーシャ・ローナン ティモシー・シャラメ フローレンス・ピュー エリザ・スカンレン エマ・ワトソン ローラ・ダーン メリル・ストリープ
クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット(中国題:信条)』が中国でロングヒット中。本作はノーラン監督の名作『インターステラー(中国題:星際穿越)』や『インセプション(中国題:盗夢空間)』を想起させるもので、これから起こりうる第3次世界大戦を止めるべく、「TENET」というキーワードを手掛かりに時空を超えて奮闘する男の姿を描くサスペンスアクションに仕上がっています。日本公開は9月18日でした。
【8位】2019閲兵盛典(The Big Parade)
公開日:2020年10月1日
新中国成立70周年にちなんで昨年10月1日に天安門広場で行われた閲兵式の盛況ぶりを記録したドキュメンタリー映画が今年の国慶節に合わせて銀幕に登場しました。
【9位】木蘭:横空出世
公開日:2020年10月1日
監督:廖光華(リャオ・グアンフア)
主演: 張琦(ジャン・チー)趙路(ジャオ・ルー)邵敏佳(シャオ・ミンジャー)小米(シャオミー)賈邱(ジャー・チュウ)韓秀一(ハン・シューイー)
待望のディズニー映画である実写版『ムーラン(中国題:花木蘭)』の中国大陸劇場公開に続いて、同じく花木蘭(ファ・ムーラン)を題材にした国産アニメ大作『木蘭:横空出世』が10月1日に封切られました。本作は映像制作会社「広州金川文化有限公司」が5年の期間を経て送り出した新作で、南北朝時代の叙事詩『木蘭辞』を大胆に脚色したオリジナル・ストーリーとなっています。主人公のムーランは同社が手がける新キャラクターとして登場し、新たな登場人物たちのストーリーが堪能できるということです。ディズニー作品とは一味違う、中国ならではのアニメ版「ムーラン」からも目が離せません。
【10位】ムーラン(中国題:花木蘭)
公開日:2020年9月11日
監督:ニキ・カーロ
主演:劉亦菲(リウ・イーフェイ)李連傑(ジェット・リー)甄子丹(ドニー・イェン)鞏俐(コン・リー)
北米やオーストラリア、日本では「Disney+」有料配信という形式で9月4日からオンライン公開されている『ムーラン(中国題:花木蘭)』が、中国では待望の劇場公開中。1998年公開のディズニーアニメ『ムーラン』の実写リメイク版で、中国の人気女優・劉亦菲(リウ・イーフェイ)が主演を務めています。中国の南北朝時代の叙事詩『木蘭辞』をベースに、父に代わって軍に入り、男装して敵と戦う少女・花木蘭(ファ・ムーラン)の活躍を描いたストーリーです。競演は、李連傑(ジェット・リー)や甄子丹(ドニー・イェン)、鞏俐(コン・リー)など中国のトップスター陣が勢ぞろい。(ミン・イヒョウ、謙)