【観察眼】経済再生を果たすも感染症対策は怠らず

2020-10-09 16:15  CRI

 コロナ後の経済再生の大きなきっかけとして期待された8連休の今年の国慶節大型連休は8日で終了した。文化旅遊部の発表によると、国内の観光地ではのべ6億3700万人の観光客を受け入れ、コロナによる大きなダメージを受けた観光業の回復率は前年同期比79.0%に上り、観光収入も前年同期比で回復率69.9%、4兆6656億元を達成したとしている。パンデミックが依然として世界的課題となっている中、国内では期待通りの経済再生の効果が見られた一方、連休前から懸念の声も上がる感染症の再発も防ぎ、経済とコロナ対策の両輪を確実に回した形となった。

 連休中に殺到する旅客に対応するため、各地は人数制限、予約制、ピーク時間の調整など様々な対策に取り組んできた。観光地や映画館などでは入場率を50%から75%に上方修正したものの、感染症予防の実情に合わせて、随時、入場率を調整した施設も多くあった。大人気の故宮博物院を例にとってみれば、この連休中は毎日の入場者数を、ピーク時の8万人を大きく下回る3万人に設定した。連休初日に1万7000人もの観光客を受け入れた八達嶺(万里の長城)では、新たな観光順路誘導対策を導入したことで、「全く動けない」「人とぶつかりながら歩いた」など、これまでの連休ではやむを得なかった苦情は一件もなかった。一方で、観光客個人の予防意識も高まり、マスクの着用やソーシャルディスタンシングが常識化しているほか、消毒グッズを常時持ち歩く人も増えている。結果、旧正月並みの人の大移動、観光地や映画館などで人々が密集する光景が見られたものの、国内では6週間以上連続で現地で発生した新規感染者はゼロを保っている。

 そもそも、連休中の大盛況は、感染症を効果的に封じ込められたことを大前提にしており、経済を盛り上げる際には当然ながら感染症対策をおろそかにすることはできない。それは、今の社会を支える両輪である。これから冬の時期に備え、感染症対策は新たな試練を迎える。そのような中、そのシナジー効果をうまく生かせば、より早くコロナ禍による様々な課題を乗り越えられるに違いない。(CRI日本語部論説員)

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