北京
PM2.577
23/19
米国の指導者はこのほど、第75回国連総会の一般討論演説で、新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼び、「中国に責任を取らせなければならない」と揚言した。一方、演説当日に米国内の新型コロナウイルスによる死者が20万人を超えたという悲惨な事実を全く無視して、米国のコロナ対応の成果を臆面もなく大言した。衆人環視の中で、米政治家は、国連総会という多国間主義のプラットフォームを私利を図るための「ショーステージ」と見なし、責任転嫁、攻撃中傷、一国主義宣伝の政治茶番劇を演じた。それは、国連憲章の原則と国際社会が尊崇する多国間主義の精神を汚し、破壊するものだ。
今年は国連創設75周年にあたる。だが世界は新型コロナウイルス感染症による深刻なダメージに直面している。この瀬戸際に立ち、国際社会は協力に焦点を当てて困難を共に乗り越えることを広く期待し切実に求めている。だが、世界唯一の超大国の指導者は、世界が直面する厳しい試練を無視し、国連総会において国際対立をかき立て、「政治ウイルス」をほしいままにまき散らし、最も基本的な外交上の慣例と道徳的規範に反するだけでなく、米国の一貫した一国主義と覇権主義の振る舞いをあからさまに見せている。
うそは真相に取って代わることはできない。新型コロナウイルス感染症をめぐり、中国がいち早く関連情報を世界保健機関(WHO)と世界各国に報告して経験を共有し、米国を含む多くの国を積極的に支援するなど、世界の感染症との戦いにおいて重要な役割を果たしたことははっきりとしている。対照的に、米国内の新型コロナウイルスの感染者数と死者数が世界最多という悲劇の責任から、ホワイトハウスの政策担当者らが逃れられないことを示す証拠はますます増えている。米誌タイムは最近の記事で、新型コロナの流行が米国を弱体化させ、米国内に存在する体系的な分裂を露呈させ、「大統領の感染症対応における一連の失敗は歴史に記録されることになるだろう」と嘆いている。(CRI論説員)