北京
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(1)「小康社会に向かう中国人の暮らし」
2020年、それは中国にとって特別な一年。貧困脱却の堅塁攻略戦の決勝の年、小康社会の全面実現における一里塚の年です。今年6月から、貧困脱却に焦点を当てた大型取材イベントが全国規模で行われ、全国900人の記者が8つの重点地域で人々の生活を密着取材しました。
この時間は、特別企画シリーズ「小康社会に向かう中国人の暮らし」をお届けします。
担当:王秀閣
第12回: モンゴルの草原に咲き誇るイトハユリ
この時間は伝統刺繍を受け継ぎながら暮らしの改善を実現した内モンゴルのイトハユリ民族手芸グループについてお伝えします。
(2)「56の民族、56輪の花」
担当:孟群
「56の民族、56輪の花」のコーナーは、トーロン族の女性の「紋面」(顔の入れ墨)やリス族の「自然歴」と「合杯酒」、ナシ族のトンパ文字などをご紹介いたします。
顔に入れ墨をしたトーロン族の女性(写真:新華社通信)
トーロン族の女性の間では1950年代まで顔に入れ墨をする風習が残っていたため、現在でも人数は少ないものの、顔に刺青の入った年配女性が見られます。色は一般的には紺色です。顔に刺青をする理由は2つあります。1つ目は「入れ墨をする女性は美人」、2つ目は「家族の紋章である入れ墨によって、家族が分かる」ためです。
さて、リス族は、民族独自の暦“自然暦”を持ちます。1年を、開花月(花が咲く月)、烏叫月(鳥が鳴く月)、焼山火月(山焼きの月)、采集月(採集の月)、収穫月(収穫の月)、煮酒月(酒造りの月)、狩猟月(狩りの月)、過年月(年越しの月)、盖房月(家作りの月)の10ヵ月に分けます。1年を通して、その時の風習ややるべき仕事などを月の名前で分け、いつ何をするかを、暦が教えてくれます。
ところで、雲南省の麗江に集まり住むナシ族が使っている文字「トンパ文字」は、象形文字で、宗教的に使用されるのみです。この文字は現在も使われており、原始仏教にもっとも近いとされる世界唯一の生きた象形文字として、ユネスコの「世界の記憶」に登録されています。「トンパ」とはナシ語で司祭のことで、司祭のみに受け継がれるため、トンパ文字と呼ばれるとのことです。
詳しくはどうぞ番組をお聞きください。