北京
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コロナ禍により公開延期を繰り返してきた待望のディズニー映画『ムーラン(中国題:花木蘭)』ですが、ついに9月11日から中国大陸で劇場公開されることが決まりました。これに続いて、同じく花木蘭(ファ・ムーラン)を題材にした国産アニメ大作『木蘭:横空出世』も10月1日に封切られる予定となっており、この「ムーラン・フィーバー」が中国では当分続きそうです。
中国の人気女優・劉亦菲(リウ・イーフェイ)が主演を務めるディズニー映画『ムーラン(中国題:花木蘭)』は1998年公開のディズニーアニメ『ムーラン』の実写版リメイクで、中国の南北朝時代の叙事詩『木蘭辞』をベースに、父に代わって軍に入り、男装して敵と戦う少女・花木蘭(ファ・ムーラン)の活躍を描いたストーリーです。劉亦菲をはじめ李連傑(ジェット・リー)や甄子丹(ドニー・イェン)、鞏俐(コン・リー)といった中国のトップスター陣がそろってハリウッド大作にキャスティングされた作品として大きく期待されていました。
新型コロナウイルスの影響により北米やオーストラリア、日本での劇場公開が中止になり、ディズニーの公式動画配信サービス「Disney+」での有料配信(Disney+の月額料金に加え、29.99ドルが必要となる)というかたちで9月4日からオンライン公開されています。なお、劇場公開日まで決まっていた作品の提供がオンライン配信に切り替えられるという異例の事態について、ディズニー社のボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は、今回のケースは非常に稀なものであり、ディズニー映画は今後もこれまで通り劇場での公開を推進していく方針だと言明しています。
一方で、国産アニメ『木蘭:横空出世』は、映像制作会社「広州金川文化有限公司」が5年かけて送り出す新作で、南北朝時代の叙事詩『木蘭辞』をを大胆に脚色したオリジナル・ストーリーとなっています。主人公のムーランは同社が手がける新キャラクターとして登場し、新たな登場人物たちのストーリーが堪能できるということです。ディズニー作品とは一味違う、中国ならではのアニメ版「ムーラン」からも目が離せません。(ミン・イヒョウ、謙)