北京
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8月末から中国各地では新学期を迎える。Withコロナの状況下で、新学期に3億人が学校に戻る。これは間違いなくコロナ対策にとって大きな試練となるはずだ。安全で秩序立った登校を順調に進めるため、各地の学校は細かく適切な登校ルールを制定しているほか、コロナ対策の教育を何よりも優先して授業へ取り込んだ。感染症予防・抑制には一人ひとりの努力が欠かせないからだ。
この特殊な新学期において、各地の学校はコロナ対策の教育を記念すべき「新学期第1課」へと取り込んだ。病院などで奮戦してきた医療関係者が生徒の前でスピーチを通して、感染症予防・抑制の知識を分かち合った。この授業を通して学生たちは日常的な行動も心も、徹底的にコロナ対策の意識を高めた。
国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム長を務める中国工程院の鐘南山院士、上海市新型コロナ感染症治療専門家チームの張文宏組長はライブ配信を通じて、それぞれ新学期を迎える学生たちにメッセージを送った。鐘氏は「人の命は最も重要な人権だ。1月23日武漢市はロックダウンし、76日間の封鎖によって少なくとも70万人の感染者を減少させ、多くの命が守れらた。これは最大の人権擁護だと言える」と胸熱く語った。また、張文宏氏は低学年の子供達に「20秒以上しっかり手を洗おう、マスクを着用しよう、体を鍛えよう。成績より健康な成長が大事だ」と教えた。
学校だけではなく、交通、観光などの分野も徐々に秩序を取り戻しつつある。予防・抑制は常態化されているが、ウイルスが完全に抑制されるまで、その脅威を忘れず、「共存」の方法を模索し続けていかなければならない。(CRI日本語部論説員)