北京
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中華“老字号”巡り「富春茶社」(後編)
先週の番組では揚州の老舗「富春茶社」の歩みをご紹介しました。
茶館からのスタートでしたこのレストランは、お茶が有名です。先週もご紹介しましたが、一番有名なお茶は「魁龍珠」です。浙江省の龍井茶に安徽省の魁針(両方とも緑茶)をブレンドした後、富春花局で栽培された珠蘭(シランの別名)の花の香りをつけてできたお茶です。揚子江地域の水で淹れると、独特のまろやかな香りが漂うこのお茶は、富春茶社の点心(饅頭、焼売類の主食)や揚州料理との相性は抜群です。
富春茶社の点心は、今や揚州料理を代表するメニューとして知られ、丹念に作られ、見た目もきれいで、具の種類が豊富で味が美味しいことで、全国にその名を馳せています。代表的なものには三丁包、千層油糕、翡翠焼売、蟹黄包、野鴨菜包などがあります。
お茶、点心に並んで、富春茶社の料理も名高いです。富春獅子頭(肉団子)、大煮干糸、清炒蝦仁などがその代表格です。近年、旬の食材しか使わない季節ごとの宴席、「春暉宴、夏沁宴、秋瑞宴、冬頤宴」も開発され、高い人気を集めています。
今日の富春茶社は揚州富春飲服集団の支社となっています。同集団には19の支社があり、点心、揚州料理などの冷凍食品、レストラン、ホテルなど手広く経営しています。詳しくは是非、この時間の番組をお聞きください。(まとめ:任春生)