北京
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23/19
北京、大連、ウルムチで発生した新型コロナウイルス集団感染がついに鎮まった。しかし、香港特別行政区では7月上旬から新型コロナウイルス感染者が急増しており、1か月以上経った現在でも、まだ毎日感染者が確認されている。この感染者のうち、3分の1以上の感染ルートは不明なままで、近いうちに感染が終息する目途も立っていないとのことだ。
大陸部では、新型コロナウイルスの早期発見、隔離、治療の原則が徹底的に実施されている。特に、早期発見のためのPCR検査(新型コロナウイルス検査)実施が最も効果的な手段だとされている。
この点を鑑みて、香港特別行政区の林鄭月娥行政長官は今月の21日に、9月1日からPCR検査をコミュニティで実施し、すべての市民に無料の検査を1回提供することを明らかにした。検査は7日間にわたって実施する予定だが、状況に応じて最大7日間の延長も可能だということだ。林長官によると、そもそもすべての市民に対する無料のPCR検査実施は特区政府ではできないことで、中央政府からの支援を受けて初めて可能になる。中央政府に派遣された医療関係者は採取されたサンプルを香港で設置される実験室で分析作業を行い、サンプル採取と届けは特区政府が担当するとのことだ。
現在、新型コロナウイルス感染症は世界中でまだその猛威を振るっている。感染症発生以降、香港では多くの中小企業が倒産にひんし、多くの家庭は収入源をなくして貯金だけで生活を賄い、新卒者はまだ仕事を見つけていない。このような困難な状況を打開する唯一の方法は、全面的かつ持続的に感染症を抑制することだ。こうした中、PCR検査を通して感染者をいち早く見つけ、隔離、治療を施すことがカギとなる。
9月1日からの1週間は香港の感染症抑制にとって非常に重要となる。香港市民が、自分のため、家族のため、生計のため、香港のためにPCR検査を積極的に受け入れれば、「元気な香港」が戻ってくるだろう。(CRI日本語部論説員)