北京
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8月12日に西安を出発した国際定期貨物列車「中欧班列」の一便が、マスク36万枚と不織布95トンなど感染対策物資を積み、2週間かけてまもなくイタリアのミラノに到着する。今後2カ月のうちに、さらにマスク数千万枚と不織布1000トン近くがこのルートでイタリアに運ばれる予定だ。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の海上・航空輸送は大きなダメージを受けている。その中で鉄道輸送は、輸送時間が比較的短く、新型コロナの影響が少なく、柔軟な輸送が可能という優位性を持っている。中国と欧州を結ぶ「中欧班列」はユーラシア東西をつなぐ架け橋となり、中国の支援物資を世界各地に届けることに貢献している。
各国で新型コロナ対策としての外出自粛が続き、あらゆる交通機関の利用が大幅に減少する中、「中欧班列」の7月末までの運行本数は6354本に達し[UK1] 、5カ月連続で史上最高を更新している。感染対策物資や貿易貨物の輸送は感染症の影響を受けるどころか、これまで以上に盛んになっている。
感染症問題に国境は無い。世界が一丸となることで最終的な抑え込みが可能になる。「中欧班列」の運行はまさに、運命を共にし、団結して対応していかんとする各国の精神を表している。
この特殊な時期においても中国と欧州が正常に結ばれることで、経済・貿易関係は回復に向かっている。2つの経済体の安定発展は、世界全体の産業チェーンの安定化にもつながっていくだろう。(CRI日本語部論説員)