北京
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「一地一食」甘粛省の料理
甘粛省は中国の西部にあり、西に青海省と新疆ウイグル自治区、東に陝西省、南に四川省、北に内蒙古自治区にそれぞれ接しています。シルクロードの要衝にあり、古代から中国と西域よりも西にある国々が交流、融合する土地柄だったため、甘粛省の料理は中華料理と西アジア料理の融合が特徴です。焼く、煮るという調理法がメインで、香辛料がたくさん使われ、味付けも濃厚です。甘粛料理の代表格の都市は、言うまでもなく省都の蘭州です。
面積が42万5800平方キロ、2019年末現在の常駐人口は2647万人。ここには漢民族のほか、ホイ族、チベット族、トンシャン族、パウナン族、ユーグ族、モンゴル族、サラ族、トゥー族など少数民族も集中して住んでいるため、民族色豊かな料理と軽食が豊富です。西北部では牧畜業が比較的に発達しているため、食材として羊肉と牛肉がよく使われています。南方に比べれば、「豪快」な味が特徴と言えましょう。
蘭州人の朝は一杯の牛肉麺から始まるといわれているぐらいに、蘭州の街には至るところに牛肉麺の店が立ち並んでいます。今日の番組は、蘭州牛肉麺から甘粛省の独特な料理(靖遠羊羔肉、醸皮子、搓魚、天水漿水麺、砲仗麺、隴西腊肉)をご紹介します。詳しくはぜひ番組をお聞きください。(まとめ:任春生)