北京
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(1)「小康社会に向かう中国人の暮らし」(新企画!)
2020年、それは中国にとって特別な一年。貧困脱却の堅塁攻略戦の決勝の年、小康社会の全面実現における一里塚の年です。今年6月から、貧困脱却に焦点を当てた大型取材イベントが全国規模で行われ、全国900人の記者が8つの重点地域で人々の生活を密着取材しました。
この時間は、特別企画シリーズ「小康社会に向かう中国人の暮らし」をお届けします。
担当:王秀閣
第9回:海を守り、豊かさを再び手に=山東省長島
今回は山東省の長島県が海を保護し、環境に優しい発展を遂げることにより、再び元気を取り戻した様子をお伝えします。
(2)「56の民族、56輪の花」
担当:孟群
「56の民族、56輪の花」のコーナーは、ダイ族の仏教信仰と踊り、ワ族の岩絵と音楽、ラフ族の風俗習慣などをご紹介いたします。
ラフ族の女性たち
雲南省を主な居住地とするダイ族は仏教を信仰しています。ダイ族の男性はだれでも必ず一度、仏門に入って、ダイ語、仏教、天文などを学びます。小学校一年から中学校卒業までの9年間の義務教育期間、日中は学校に通い、夜は寺で勉強します。そして学校を卒業して就職したあとも、休みをとって寺で一週間または一ヶ月ほど、仏教の勉強をするケースが少なくありません。ダイ族は仏教を熱心に信仰する民族です。
同じく雲南省に居住するワ族は3000年もの歴史をもつ岩絵をもつことで知られています。人物や動物、当時の狩猟の様子、村人の暮らし、祭りや舞踊の様子などが描かれ、ワ族の知恵と想像力が表れています。岩絵がこれほど長い時間保たれたのは当時使った絵の具に関係があるといわれ、赤鉄鉱の粉末に動物の血を混ぜたものを顔料として灰色の岩に絵を描いていたため、長く持つことが出来たということです。
雲南省の南部に暮らすラフ族、歌や踊りを好み、その多くが恋の歌、神様を祭る歌、風習を歌ったもの。田植えの知識も種まきから収穫までの過程を歌にして伝え、ラフ族の歴史も歌の中で伝えているなど、ラフ族にとって歌は教科書のようなもので、民族研究においても重要な資料となっています。しかも、歌う人によって自由なアレンジがされ、同じ歌でも流行の過程でいくつかのバージョンが生まれています…