【CRI時評】人民元の国際化は市場が主動した結果だ

2020-08-17 16:47  CRI

 中国の中央銀行である中国人民銀行がこのほど発表した「2020年人民元国際化報告」によれば、2019年における人民元による越境決済額は累計で、過去最高となる前年比24.1%増の19兆6700億元だった。今年になってからは金融や経済の情勢で、新型コロナウイルス感染症による全世界の貿易が大打撃を受けるという状況が発生したが、人民元による越境決済は依然として力強く成長している。

 注目すべきは、2019年には証券投資が人民元の越境決済を増加させる主な力になったことだ。中国が金融分野の開放を進めていることが、人民元資産を歓迎する投資家の増加を後押ししているわけだ。

 別の面を見れば、中国が新型コロナウイルス感染症を迅速に抑制したことで、中国の経済成長はマイナスからプラスに転じ、第2四半期(4-6月期)には前年同期比3.2%増を達成した。香港メディアのアジア・タイムズ・オンラインの報道では、中国人民銀行にとって金融政策を緩和せねばならない切迫した状況はなく、中国とその他の国の利率の差は基本的に横ばいであるか、場合によっては拡大することになり、結果として人民元の堅調さは維持されることになると分析されている。

 業界内からは、現在はグローバルな経済と金融の構造が劇的に変化しつつあり、国際的な決済のための準備通貨を米ドルに過度に集中させれば、金融システム上の巨大なリスクがもたらされるので、準備通貨の多元化は必然的な流れだとする声が出ている。いずれにせよ、国際情勢がいかに変化しようとも、中国にとって最も重要なことは、自らの事をしっかりとやることだ。

 中国経済は下半期(7-12月期)になっても回復を続ける情勢であり、通年ではプラス成長を期待できる。このことは、人民元の為替レートを支える大きな力になる。人民元の国際化の原動力は市場であり、水の流れが川を形成するような自然なプロセスだ。人民元の国際化がより大きな成果を得ることができれば、中国の金融面での「デカップリング」に抵抗する能力は、大幅に増強されることになる。(CRI論説員)

 

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