【CRI時評】米国政治家の「台湾カード」は火遊びの危険を犯すもの

2020-08-11 09:51  CRI

    米国保健福祉省のアレックス・アザー厚生長官が9日、中国の台湾地区を訪れ、翌日には台湾地区の指導者と面会した。この行動は中米の三つの共同コミュニケの精神に深刻に違反し、一つの中国の原則に背くもので、中国は既にこれについて厳重に抗議した。

    周知のとおり、一つの中国の原則は中米関係の政治的な基礎だ。米国は中米共同コミュニケに基づいて中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを認めており、だからこそ、台湾の人々と文化、ビジネス、その他の非政府間関係を維持することができている。中国は一貫して双方の当局間の往来に断固反対してきた。

    米国の衛生問題担当の閣僚級として、アザー厚生長官は今回「防疫協力」の名目で台湾を訪問したが、真の目的は政治活動に従事し、関係の引き上げを図り、台湾当局の「疫病対応を口実に台湾独立を企てる」企みを後押しすることで、また、大統領選挙の年に当たって得票を稼ぐという現実的な思惑もあることは傍から見ても明らかだ。もちろん、より深い原因は、長年に渡って米国の一部政治家の頭の中に冷戦思考が深く根ざしており、イデオロギー的偏見が強いことによる。

    48年前、米国のニクソン元大統領は中国を訪問した際、中米は共通の利益と共通の希望を持っており、敵対しなければならない理由はないと指摘した。40数年来の発展の実践は、中米関係の健全で安定した発展が両国と世界各国に多大な利益をもたらし、両国国民と国際社会の一般的な期待にも合致していることを証明している

    だが、悲しいかな、個人的な利益を追求する一部米国政治家の策動によって、現在の中米関係はまさに外交関係樹立以来最も厳しい試練に直面している。

    台湾問題は中国の核心的利益であり、中米関係の中で最も重要かつ最も敏感な問題でもある。米国の政治家が「台湾カード」を切ることは、間違いなく中米の矛盾を更に激化させ、双方の関係により大きな不確実性をもたらすだろう。(CRI論説員)

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