北京
PM2.577
23/19
担当:王小燕、斉鵬
中国南部に大きな洪水被害をもたらした降雨が、亜熱帯高気圧の北上に従って勢いが緩和しつつあります。しかし、その北上により、華北、西北、東北などの広い範囲で大雨が降ると予測されています。同時に、台風4号「ハグピート」が4日未明、浙江省に上陸し、上海、江蘇省にも強風、豪雨をもたらしています。
一方、日本では、東北から関東、西日本にかけて、熱中症予防の目安となる暑さ指数が「厳重警戒」や「危険」となるところが多くなりそうです。リスナーの皆さん、どうか熱中症対策を心掛けるお願いいたします。
今週の番組の前半は「旬な話題」です。中国が自主開発した全地球衛星測位システム「北斗3号」が完成したことにフォーカスします。後半はリスナーさんからの投書コーナー、<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>。日本からの投書から、今日は二通をご紹介します。北海道石狩市在住の上田知晴さんに、広島ゆかりの音楽活動をしている作曲家の山本加津彦さんのメッセージです。
8月3日の北京 平文智撮影
<今月の特別寄稿>
東京都 イタズラ爺さん・奥田正彦さん(85歳)
「プロフィール」
北京放送リスナー歴30年余り。故郷大阪府の池田市にある呉服神社(呉の国から渡来し、日本に機織技術を伝えたとされる織姫・呉服媛が祭られている)で日本と中国との文化的なつながりに感銘を受け、中学・高校時代から中国旅行を思い続けてきました。定年退職後、1997~99年シルバー留学生として北京や上海で遊学。篆刻とは35歳に出会い、中国で語学留学をしていた時、漢詩にこころを動かされ、帰国後「詩句印(漢詩から選んだ言葉をハンコに彫る)に取り組み、以来約20年にわたり詩句印を作り続けています。
7月22日大暑の日に趙元(金)の詩「大暑」から「旱雲飛火燎長空」の印を彫りました。意味は「日照り雲が炎を飛ばし、果てしない大空を焼き焦がしている」といったところでしょうか。大暑に見合う暑い詩です。印面に向かって、滴る汗も頸の痛みも感じないほど、珍しく集中できました。その割には出来映えはイマイチですね。印の大きさ:3cm(写真下)。
写真提供:奥田正彦
800年ほど前、趙元はすでに温暖化を思わせるこの詩を詠んでいます。暑さに対する感覚はいつの世も同じなのでしょうね。
上海に留学していた98年の8月7日、市の西南40キロの郊外にある松江へ路線バスで出かけたことがあります。その日は特に暑くて気温は39度を上回っていたと記憶しています。バスの終点から歩くのも耐えられず、とは言え財布も乏しかったのでケチって輪タクに乗りました。あまりの暑さで、自転車をこぐ運転手は小さな川を渡す橋さえもよれよれの様子です。気の毒になってお釣りは要らないよとチップをはずんだら、タクシー料金ほどになってしまいました。
暑さをよそに、宋代の方塔は涼しげな佇まいを見せていました。
<お便りの抜粋>
★名古屋・ゲンさん
11月の上海での輸入博がオフライン方式で開催されるとのこと。近頃オンラインという単語は耳にタコが当たっていますが、オフラインとはすごい決断なのでしょうね。
企業展示エリアの面積を、密回避のためでしょうね。前回より6万平方メートル増やして36万平方メートルにするとは、さすがに広い中国です。感染対策など、オリンピック開始1年を切った日本にとっても参考になる催しになると思います。
新型コロナの最新動向も、第2波襲来で困惑している日本にとって、貴重な情報だと思いました。
「CRIインタビュー」。こちらはオンラインの中日青少年交流会だったのですね。中国から子どもたちが富山県の氷見市に来られなかったのはとても残念でしたが、絆を保つだけでなく、より一層親善を深められた両国の各地の関係者の皆さんのご努力に心からの敬意を表します。
山森お祖父ちゃんのお声も昨年と変わらず、弾んでいたように聴きました。
Aちゃんの「CHINA NOW 」先生!また会えました!もHPで視聴しました。民間交流の清流が、未来永劫、両国関係の根底に流れ続けていきますように祈ります。
★神奈川県・大井みちさん
新聞や本・テレビで、他国を知る(今回は中国と日本ですが)ことはできますが、実際にそこに行って、みて触れて接して感じると、それまでの認識とは全く違った世界が見えてきます。人と人がふれあうと、その国の人たちの良さや、自分にないものを突き付けられます。感動することもありますし、マネしたいと思うこともあります。反対にそれはちょっと私には無理と思うこともあります。
青少年交流により、隣の国の人たちと触れ合った子供たちが、自分の目で、自分の心で感じたことを大切にして、相手の国や人を理解し合おうとしたら、この子達が大人になった時、きっと中国と日本はもっともっと近しい間柄になっていると思います。そのための青少年交流にしたいと思います。この交流は第一歩。これからもずっと続けていってほしいと願っています。
今回の小燕さんの放送や、Aちゃんが作成してくださった映像など、記録としてずっと残し、あの子たちが大人になった時に、再度見る機会があったらいいなと思います。子供時代の純粋な感覚って大切ですから。
★東京都大田区・三輪徳尋さん
日本だけではなく、全世界の経済が今回のコロナウイルスの影響を受けて、沈んでしまっています。100日後に開催される第3回中国国際輸入博覧会に、多くの国々の企業が大きな期待を寄せているか想像に余りあるエネルギーをひしひしと感じます。
コロナウイルスなどが無かった昨年の輸入博でも、オールジャパン体制で多くの企業が出展して、予想を大きく超える契約が成立し、膨大な恩恵を受けたことが思い出されます。
特に今年は、苦境に立たされている企業がこの輸入博をきっかけにして、起死回生を図ろうと考えているものと思います。博覧会に参加する余力も無いほどの状況に追い込まれている企業も多々あるものと思われますので、ここは日本の政府の力強い支援などによって、「第3回中国国際輸入博覧会によって、業績を回復して、未来に希望をつなげた」と語り継がれる様な素晴らしい物語が作られることを期待しています。
今年、開催される博覧会の開会式においては、習主席の基調講演が期待できるのでしょうか?コロナウイルスによって沈んだ世界経済に活気を取り戻させることができるのは、世界経済を牽引する指導者が発する「中華文明は昔から天下の大同、協和万国を主張し、開放的な世界経済の建設を推進し、人類運命共同体の構築に積極的に貢献してゆく」という力強いメッセージであると思います。
現地で直接の講演は無くとも、せめてオンラインで、昨年のように、経済のグローバル化、対外開放への強い意志が込められた具体的な御提案がなされることに大きな期待をしています。
メッセージ募集のご案内
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>
字数:ご自由に。
署名:本名・ハンドルネーム・ペンネームのいずれも可。
形態:文字原稿・音声ファイルでの投稿のいずれも可。
(投稿内容と関連する写真の同封は大歓迎)
宛先:riyubu@cri.com.cn
タイトルに「75周年メッセージ」と明記してご送信お願いいたします。
【リンク】
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その1 「紫金草物語」作詞者・大門高子さんの思い
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その2 神宮寺敬さん(100歳)、東京都大田区・三輪徳尋さん
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その3 名古屋市・丸山 隼人さん、四万十市・杉村和男さん、ラジオネーム“大本営発表には騙されないヨ”さん
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>その4 北海道石狩市・上田知晴さん「盧溝橋の歴史を乗り越え アフターコロナに中日未来のかけ橋を築こう」
◆ ◆
この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。