北京
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23/19
新型コロナウイルスの影響で来年夏への延期が決まった東京五輪・パラリンピック。本来なら開会式が行われるはずだった23日に、改めて開催までのカウントダウンが始まった。
新型コロナは現在、日本でも東京を中心に再拡大しており、米国や新興国でも猛威は続く。国際オリンピック委員会(IOC)が5月に行ったアンケート調査では、選手の6割近くが本格的な練習ができないことに悩み、半数が意欲や目的意識の維持に苦しんでいることが判明した。また、朝日新聞の7月の世論調査では、「東京五輪は来夏に開催すべき」との答えは全体の3分の1にとどまった。懐疑的な空気が社会を覆い、選手たちの気持ちもゆらぐ。来夏の大会開催には、新型コロナの治療薬やワクチンなどの開発、世界規模の収束など、さまざまな要素が絡む。五輪開催の可否は最終的にIOCが判断する。日本政府と組織委員会、東京都は今年の秋に感染対策の協議を始め、年内に方向性を示す考えだ。
選手たちの安全に配慮した計画策定、延期に伴う追加費用など様々な課題を抱えていることから、否定的な声も挙がっているという。だが、そうであっても逆境から這い上がり、開催を実現させてほしい。なぜなら、「東京五輪は新型コロナに打ち勝つ希望を示す大会であり、人類の希望や楽観、多様性と団結を象徴する偉大なシンボルだ」からだ。これはIOCのバッハ会長が東京五輪カウントダウン1周年の意義について語った言葉である。
新型コロナを地球規模で封じ込める希望の火を灯す大会とするため、また、ウイルス禍からの復興の証たる大会とするため、世界各国は今から一致団結して、政治的な駆け引きを忘れて、新型コロナ対策を最優先課題にし、ワクチンや特効薬の開発など、世界的、科学的、現実的な視野に立った対策を取る必要がある。(CRI日本語部論説員)