【観察眼】withコロナ時代、映画産業が再出発を模索

2020-07-24 14:03  CRI

 中国では20日に低リスク地区での映画館再開に続き、第23回上海国際映画祭が「復帰」を宣言して、25日に開幕を迎える。中国で唯一の国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認の映画祭として、上海国際映画祭は感染症発生後に中国で最初に開催されるメジャーな国際映画祭として注目されている。

 まだ終息の見通しがつかない新型コロナが世界の映画産業にもたらした影響は、映画産業の在り方を変えるほど深刻なものと言える。チェコのカルロビエリ映画祭をはじめ、全世界で映画祭の中止や延期を相次いでいた。この前例のない苦境に対応するために、5月末にベルリン、カンヌ、ヴェネチア、東京など世界21の映画祭が参加するデジタル映画祭「We Are One:A Global Film Festival」がオンラインで開催された。「ステイホーム」しながら世界中の映画を見ることができ、映画の存在に感じることができるという意味では、有意義な模索だったと言える。

 そんな中で開かれる23回目となる今年の上海国際映画祭。開催できた背景は、中国が感染の予防・抑制で段階的な成果を収めたことだが、感染対策がまだ続く中で、今年はオフラインとオンラインのイベントを併設しての開催になる。映画館や野外会場、そしてオンラインでの映画上映のほか、映画フォーラム、「一帯一路」映画週間、投資プロジェクト商談会など盛りだくさんのプログラムが設けられている。ただ、感染予防として、オープニングセレモニー、レッドカーペットといったイベントがすべて中止となり、各上映も着席率30%以下で実施する。ちなみに、日本映画は19年度と同様57作品の上映を予定しているという。

 パンデミックを背景に、映画産業はオンライン上映やオンラインイベントに切り換えて対応する場面が増えているが、一方では映画館での映画鑑賞が現代人にとっての意義は最近、哲学的な命題として盛んに議論されるよういなっている。感染症の影響で一部では変則的な対応を余儀なくされているが、映画産業は真の意味でコロナとの共存を図り、映画の本来の魅力をうまく伝えるのに模索がまだ始まったばかりだ。そんな中で開催される上海国際映画祭がこれに向けた有意義な試みになるよう切に願う。(CRI日本語部論説員)

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