北京
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四川省の西南部に位置する涼山イ族自治州は、国内最大のイ族の居住地です。2018年2月11日、習近平国家主席は大涼山の山奥で、貧しい村人を見舞いました。現地の三河村には現在、黄色い壁に黒い瓦というイ族風の新居が山間部のあちこちに散在しています。
2年前に習主席が訪れた当時、吉好也求(イ族名)さん一家は日干しレンガの家屋に住んでいました。習主席は「ほかの場所への移住は正しい貧困扶助の効果的なルートだ。この活動をうまくやらなければならない」と強調しています。これに応えて、これまでの2年間に三河村では、村以外の9カ所に移住地点を設け、今年5月12日までに村全体の貧困家庭147世帯の801人すべてが新しい家屋に引っ越しました。
勤勉な吉好也求さん一家は自宅前で食品の売店を開いているほか、村が起こしている養殖栽培事業にも加わり、牛や鶏、蜂を飼い、桃を栽培し、収入は3年前の5倍に増えました。吉好也求さんは「新しい家に住めた。収入も増えた。今の暮らしは昔と大きく変わった」と感激しています。
2019年に三河村の貧困世帯の1人当たりの純収入は1万元(約15万3258円)に達し、今年は村全体で貧困脱出を実現できる見込みです。
習主席は大涼山を視察した際、「教育を着実かつ上手に行うべきで、子どもたちがスタートラインで負けるようなことがあってはならない」と強調しています。貧困の次世代への継続を防ぐため、地元では「すべての村に幼稚園を」計画の実施を速め、無料で就学前教育を行っています。
現在、涼山州では3年間の就学前教育を受けた子どもの割合は、2015年の55.4%から84.03%まで上昇し、各村に幼児教育施設3000カ所以上が設けられています。村人は「ここでは大涼山の明日が見える」と話しています。(Mou、柳川)