北京
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新型コロナウイルスの流行が続く中でも、中日の民間交流の歩みが止まることはありません。7月12日、中日の若者たちがオンライン上で集い、「若者が決める!第1回中国旅行ワークショップ大会」が開催されました。当日の視聴には200名以上の申し込みがあり、中日交流への関心の高さがうかがえました。
大会はテレビ会議アプリを通じて、中国と日本を繋いで行われました。中国人と日本人各2名ずつ計4名の混合グループを作り、3つのグループがそれぞれ共同作成した中国旅行プランをプレゼンしました。発表者たちは互いに面識のない状態からWe Chatのグループ上で毎日連絡を取り合って交流を深め、一カ月近くかけて大会を迎えました。
各グループは中国と日本の間にある印象の差などから現在の問題点を分析し、いかに「旅行」を通してその溝を埋めることができるのかという視点からプランを練り上げました。プレゼンでは「中国の歴史や技術を身近に感じられる上海・蘇州・杭州・寧波の旅」「コロナのネガティブイメージを払しょくする湖北省武漢の旅」「キングダム聖地巡礼の旅」というプランを提案しました。視聴者は各グループのプレゼンに対して、グッドマークや自由にコメントを書き込むなど、オンラインイベントならではのコミュニケーションで盛り上がりを見せました。
今回のオンラインイベントを主催した東京都日中友好協会青年委員会の井上正順さんは、「日中間の往来に制限がかかり、なかなか外出や旅行もできない。若者に対して『海外』という接点から『旅行』を使って中国と若者をより近く結びつけるため、特殊な時期に合わせてオンライン形式で中国旅行ワークショップの開催を考えた」と大会の主旨について語りました。
このイベントは東京都日中友好協会青年委員会主催、中華人民共和国駐日本国大使館等の後援で行われました。新型コロナウイルスの影響を受けて、3月からはオンラインイベントをメインに据え、これまでに10回ほど中日間の交流イベントを開催しているということです。(取材:とんとん、星和明)