北京
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江蘇省昆山市は長江デルタの太湖平野に位置する町で、蘇州と上海の間にあります。域内には呉淞江をはじめとする川が流れ、陽澄湖や淀山湖などの水資源に恵まれています。昔から「魚と米の郷」「水の郷」「百劇の祖とされる昆曲」の誕生地として親しまれています。
特に、中国で最もおいしい湖の蟹とされる「陽澄蟹」の産地としても知られています。秋の出荷シーズンは、全国からの受注が殺到し、対応に追われます。
地元政府は、蟹産業を発展させるため、2018年からスマート農業プラットフォームを立ち上げ、市内2000ヘクタールにわたる蟹養殖地を高い基準に基づいて厳しく管理しています。
地元住民の常建華さんは蟹養殖農家で、この取り組みにより収入は今までの約4倍になりました。常さんは、「今年は新型コロナウイルスの影響も受けたが、注文は日増しに伸び、販売には自信がある」と話します。現在、地元の蟹養殖産業の従事者は4万から7万人で、年間生産高は40億元を上回っています。
スマート農業プラットフォームの建設によって、果物農家も恩恵を受けています。若者の姚科偉さんは高い品質ブランドの果物の生産に全力を挙げています。姚さんは、「このスマート農業プラットフォームを使うと、農薬の選択や配合割合、かける時間までもデータが教えてくれる。全てがデータとして反映されている」と説明しました。(朱 星)