北京
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日本でも刊行され話題となった劉慈欣(りゅう・じきん)の長編SF小説『三体』(日本では早川書房より2019年に刊行)、中国国内では舞台化やコミカライズの動きが先行されていますが、待望の映画化にも注目が集まっています。
数年前から企画中の同実写映画化ですが、最近になり遂に監督が決定!日本上映も果たしたアニメ映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック(原題:西遊記之大聖帰来)』(2015)の田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督がメガホンをとることが明らかになりました。また、制作は田暁鵬監督が在籍している制作会社「十月文化」が手がけることに。同社にとっては初の実写映画となります。
『三体』は、2006年5月から12月まで、中国のSF雑誌『科幻世界』で連載され、2007年に重慶出版社によって単行本が出版されました。その後、「地球往事三部作」シリーズとして2作目の『三体II:黒暗森林』が2008年5月に、3作目の『三体III:死神永生』が2010年11月にそれぞれ出版されました。タイトルの「三体」とは、ニュートン力学にある古典的な三体問題に由来するもので、ストーリーは異星人「三体星人」と地球人との戦いを中心に展開されます。中国で計50万部以上を売り上げたこの作品は、2014年11月に英訳版が出版され、海外でも数多くのSF賞にノミネートされるなど高い評価を得ています。
なお、田暁鵬(ティエン・シャオポン)監督の映画作品としては、海底の世界を旅する少女を中心にした新作アニメ映画『深海』が2020年内に公開される予定です。(ミン・イヒョウ 謙)