北京
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「ハイウェイ北京」、今日は中国の伝統的な祝祭日「端午の節句」の話や「クラウド卒業」に関する話題、中国の全国大学入試共通試験、「ケチ」になりつつあるイマドキの若者の話についてお送りします。
●中国の伝統的な祝祭日「端午の節句」は旧暦の5月5日で、今年は6月25日に当たります。中国が起源となるこの祭日になると、人々はドラゴンボートレースを開催し、粽を食べ、ヨモギの束を魔よけに飾り、雄黄酒を飲み、詩人・屈原を祀るという習慣が2千年以上も前から受け継がれてきました。中国では端午の節句の25日に合わせて三連休となっています。
●日本と違って中国では6月に卒業シーズンを迎えます。新型コロナウイルス感染の世界的な拡大を背景に、今年は多くの大学が授業や試験、論文の答弁をオンラインで実施し、「クラウド卒業写真」、「クラウド卒業式」など、忘れがたい特別な卒業シーズンとなっています。それを卒業生たちはどのように感じているか、新聞・中国青年報が2505人を対象に調査を行いました。
●いつもの年なら6月7日からの三日間に行われる全国大学統一入学試験ですが、今年は新型コロナウイルス感染症が原因で7月に延期されました。今年は受験者が前年より40万人ほど多い1071万人に達し、教育部は感染防止対策と実施に関する計画を練り、できるだけ試験による感染拡大を防止しようとしています。中国全土の7000ヶ所以上に試験会場を設置し、試験官やスタッフ94万5000人を動員します。試験会場に入る前に、全員に体温測定が実施され、当日に発熱や咳などの症状がある受験生は、予備の隔離会場で受験することになります。
●今頃の若者はケチや貧乏であることを隠さず、むしろ誇りに思うようになっているということです。ケチな人同志で友だちになったり、ケチのテクニックを交換して社交の輪を広げたりしています。こうした行為の背後には、ユーモアという要素はもちろん、過度な消費を拒絶する心理状態の変化が潜んでおり、いまどきの若者は消費主義から実用主義へ転換しています。こうしたケチな若者への取材と社会学者の分析を交えてお送りします。
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