北京
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大涼山の山腹に位置する四川省布拖県にはイ族が集まり住んでおり、伝統的かつユニークな阿都文化が今もほぼそのまま残されています。お祭りの日になると、全身を銀製のジュエリーで飾る若い女性の晴れ姿が目立ちます。今、イ族の銀製ジュエリーの製作技術は国家級無形文化遺産に指定されています。
美しいイ族の銀製ジュエリー
イ族の衣装と銀製飾りをつけたイ族の女性
このほど、布拖県は無形文化遺産を貧困扶助事業に取り込み、貧困扶助雇用工房の援助策を打ち出しました。貧困者はこの伝統的な技を身に付け、貧困脱却を図っています。現在、地元には、銀製品を取り扱う店が68店舗、従業員は120人以上、年間販売額は3000万元近くあり、利潤は約400万元に達しています。
今年63歳のレコシャリさんは家族事業継承者の15代目で、無形文化遺産の継承者にも指定されています。レコシャリさんは教育に熱心な職人で、教え子が大勢おり、師弟関係を結んだ人だけでも30人を超えています。弟子に技を伝えると同時に、弟子たちの店の立ち上げにも力を貸しています。
レコシャリさん、自ら製作した自慢の銀製酒器を持っている
中国投資協会の陶宇教授は「布拖県はイ族の服飾、銀製飾り、塗り物をはじめとする無形文化遺産の産業化の強みを生かして、地元の貧困者の現地就職増加に繋げていくだろう」と見ています。(朱 CK)