北京
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23/19
「映画館やゲームセンターは完全予約制を導入することで再開していく」という国務院の方針の下、広東省広州市や貴州省、雲南省昆明市が近いうちに映画館を再開することを相次いで宣言しました。ほぼ4ヶ月もストップしていた映画シーンにどんな新作が登場するのか、期待が膨らみます。この企画では、これからヒットするかもしれない中国映画をご紹介してきました。最終回は、すでに完成はしているものの、様々な理由により年内公開の可能性がまだ定まっていない作品たちをご紹介します。
◎『唐人街探案3(Detective Chinatown 3)』
監督:陳思誠(チェン・スーチェン)
主演:劉昊然(リウ・ハオラン)王宝強(ワン・バオチャン)妻夫木聡 トニー・ジャー 長澤まさみ 染谷将太 鈴木保奈美 浅野忠信 三浦友和
2020年の旧正月映画として一番のヒットになるのではと予測されていた『唐人街探案3(Detective Chinatown 3)』でしたが、今や年内の公開すら危ぶまれる事態に。本作は中国産探偵映画『唐人街探案2(Detective Chinatown 2)』の続編となるシリーズ第3弾で、日本からの豪華キャストが出演することでも注目を集めているため、日本ファンにとっても待ち遠しい一作です。
◎『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』
監督:李煒(リー・ウェイ)程騰(チェン・タン)
2019年はファンタジーアニメ映画『哪吒之魔童降世(Ne Zha)』の大ヒットが印象深かった中国映画界ですが、それに続くアニメ映画大作として2020年に登場予定だったのが、この『姜子牙(LEGEND OF DEIFICATION)』。『哪吒之魔童降世』を超えるヒットが期待されていただけに、早く公開の目処が立ってほしいところです。
◎『奪冠 (仮:中国女子バレー)』
監督:陳可辛(ピーター・チャン)
主演:鞏俐(コン・リー)黄渤(ホァン・ボー)白浪(バイ・ラン)彭昱暢(ポン・ユウチャン)
映画『ラヴソング』や『捜査官X 武侠』などで知られる陳可辛(ピーター・チャン)監督の最新作は中国女子バレーの約40年にわたる歩みを描いたスポーツ映画。本来ならオリンピックイヤーである2020年の幕開けを飾るスポーツ作品となるはずでしたが、再公開のタイミングが予測不可能となっています。
◎『八佰(The Eight Hundred)』
監督:管虎(グェン・フー)
主演:張訳(チャン・イー)王千源(ワン・チェンユエン)姜武(ジャン・ウー)杜淳(ドゥー・チョン)
『ロクさん(原題:老炮児)』(2015)や『殺生』(2012)などで知られる管虎(グェン・フー)監督の最新作は抗日戦争を題材にした歴史戦争大作。昨年夏に公開される予定でしたが、様々な原因により公開が無期限延期となっているようです。
◎『晴雅集』
監督:郭敬明(グオ・ジンミン)
主演:趙又廷(マーク・チャオ)鄧倫(ダン・ルン)王子文(ワン・ズーウェン)春夏(チュンシャー)汪鐸(ワン・ドゥオ)
夢枕獏の人気小説『陰陽師』が郭敬明(グオ・ジンミン)監督により中国で映画化。中国版『陰陽師』が、『晴雅集』と『瀧夜曲』という2部作として制作されたもので、上編にあたる『晴雅集』の年内公開が大きく期待されています。(ミン・イヒョウ 謙)